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奥多摩男性バラバラ殺人事件公判傍聴記・2023年3月7日(被告人:紙谷惣)

2023年3月7日
東京地裁第7刑事部ACD係
815号法廷
事件番号:令和2年合(わ)第260号等
罪名:殺人、死体損壊、死体遺棄、監禁
被告人:紙谷惣
裁判長:浅香竜太
裁判官:内山裕史
裁判官:米満祥人
書記官:船越陽平

14時25分の時点で、法廷前には13人が並んでいた。職員が列の傍に立ち、見張っている。
14時40分には、30人ほどになっていた。大学生、高校生らしき男女も並んでいる。
14時45分、満席近くなり、職員からは「これ以降列から離れたら、また後ろに並んでいただく」とアナウンスがされる。
並んでいる傍聴希望者たちの話し声がうるさかったため、職員が「静かに」という注意を行う。
14時51分、少し開廷が遅れるかもしれないとアナウンスがされ、スマホなどを切るようにと注意がされる。脱帽についても注意。飲食禁止、マスクを着用しろ、とも注意がなされる。
入廷時間となり、10人ずつ区切って入廷するようになる。
被告人は、前を向いて入廷した。傍聴席が満席であるためか、今日が判決だからか、やや緊張している印象である。前頭部から頭頂部にかけて禿げあがり、残った髪は短く刈っている。引き締まった体格。顔のほとんどは白いマスクが覆っている。白いラインが入り、腹部がグレーの、黒を基調としたジャージを着ている。ジーンズをはいている。青いサンダルである。
弁護人は、髪の短い中年男性と、痩せた青年の二人。PCを立ち上げている。
検察官は、ウェーブがかった髪の中年女性と、眼鏡の短髪の青年、髪をセンター分けにした青年、七三分けにしたロングヘア―の30代ぐらいの女性の4人。分厚い記録を机上に置いている。
検察官の後ろには、被害者参加代理人の弁護士である、眼鏡をかけた中年男性が座っている。
書記官は、眼鏡をかけた中年男性である。
記者席は12席指定され、すべて埋まる。
傍聴席はもちろん満席である。暑苦しく、息苦しい。
裁判長は、白髪の初老の男性であり、紳士的な印象の風貌である。裁判官は、短髪の青年と、眼鏡をかけた丸坊主の中年男性。
裁判員は、傍聴席から見て左から、スーツ姿の中年男性二人、初老の男性一人、眼鏡をかけた30代の男性一人、金髪の中年女性一人、中年女性が一人。
15時を少し過ぎ、紙谷惣被告人の判決公判は、開廷した。

裁判長『開廷が遅くなり、お詫びします。申し訳ございませんでした。紙谷さん、前へ来て座ってください』
被告人は、証言台の椅子に座る。
裁判長『それでは、貴方に対する、殺人、死体損壊、死体遺棄、監禁について、判決を言い渡します』
被告人『はい』
やや小さな声で答えた。被告人質問でははっきりした声で答えていたが、最終意見陳述と今は、やや声が小さい。
裁判長『まず、結論です』

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