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かけっこから考えるオリンピック

\浜松ジェンダーラボ/③

浜松男女共同参画推進協会 理事 近藤佳美
[浜松百撰コラム] 2022年3月号掲載 (出所)浜松百撰

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先日、小学生の女の子が話してくれた。
かけっこで男子より早く走ったら、同級生の男子から「女のくせに生意気と言われた」と。
「男は女より強くあるべきだ」というジェンダーの刷り込みを今どきの小学生も受けていたことに驚いた。

3月はスポーツとジェンダーの催しが続く

競技スポーツは歴史的に男性のものだった。
特に陸上競技は、肉体の限界を極め、顔を歪めて汗をかく姿から、女性には相応しくないとされてきた。オリンピックでも陸上競技の女性参加には抵抗が強く、女子マラソンが正式種目になったのは1984年と男子の88年後。

今では、女子サッカーや女子ラグビー、女子ボクシングはすでに種目入り。男子新体操などが新たに種目入りを期待されているように、男女で差があった種目も性別による偏見がなくなってきた。昨年の東京オリンピックでは、男女混合種目も一気に増えた。

あの子はジョイナーに負けても「女のくせに生意気だ」と言うのかな。
ジョイナー、知らないか…。

NPO法人浜松男女共同参画推進協会
浜松市を拠点に男女共同参画、ジェンダー平等、女性活躍推進などの課題に取り組んでいます。浜松市男女共同参画・文化芸術活動推進センター(あいホール)の管理運営を担っています。
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