先輩のリベンジ2

明子ちゃんがにげださないように私は彼女の手をぎゅと掴んで連れてきた。床屋が目に入ると明らかに動揺している明子ちゃん。床屋の前に来て私がドアを開けようとすると、

せ、先輩、まさかここに入るんですか!?

とビックリしている。

当たり前でしょ。いつも千円カットにしか連れていけなくてごめんね。これからはここだから。ここフェイシャルもやってくれて気持ちいいのよ。バリカンも舐めるようしつこくにかけてくれて気持ちいいのよ。いつもの千円カットみたいな乱暴でいい加減なバリカンとは違うわ。それからお顔剃りもしてくれて肌がツルツルすべすべになるわ。まあ、私の場合頭皮もだけど。

明子ちゃんは動揺して逃げだそうとしている。今日は私が最初フルコースでやってもらうからあなたソファーに座っていなさい。

カランコロン。こんにちは。お久しぶりです。毎日お昼休みにおばさんたちが剃ってくれるからなかなか来れなくて、、昨日も剃ってもらったんですけど、素人とここの剃りは全然違うから今日はよろしくお願い致します。

あ、この子は可愛い後輩です。今はボブですけど早く床屋さんに慣れさせて教育しないと、、

明子ちゃんをソファーに座らせると、「もし逃げ出したらあなた会社クビだから。大丈夫よいきなり私みたいに剃ったり無茶なことはしないから。明子ちゃんらしい可愛い髪型もう電話で注文済みだから安心なさい。私のフルコースしっかりみておくこと。それから私が頭剃られる時は将来自分が剃られるとイメージして見学すること、不思議なゾクゾク感興奮を味わうはずよ。」と冷たく命令した。

万一逃げ出したときのためにスマホはあえて没収せず持たせた。スマホは逃げ出したとき再び捕獲するための鎖りであり絆であることをわたしは深く熟知していたからだ。

 2年前の仕事ができて美人の高飛車上から目線女の私からは想像できない変わり果てはわたし。2年前のわたしが、今の自分を知ったら発狂して自殺していたかもしれない。床屋なんか死んでも行かないし、できる女は茶髪でロングが当たり前。オッサンに媚びを売り、黒髪なんか論外。ボブも論外。そんな頭するなら死んだ方がまし。

と信仰していた。あれは信仰。宗教の世界。

そんな私が、あっさり棄教して、今は別な宗教に入っている。床屋に行き、頭を剃られるという別の狂信的な宗教に、、

ウィッグを取ると私は床屋の椅子に嬉々として座った。2年前はおばさんたちに酒を呑まされて、騙されて連行、縛られ押さえつけられながら刈られたのに、、

ケープを巻かれるとわたしの下半身はもうアツクなる。うなじにクリームをぬられてクビをゾリゾリ剃り込まれる。おわると、いじわるそうな床屋のおばさんが、開閉式の洗髪台を開きシャワーの湯量を調節するとおばさんの合図で私は洗髪台に頭を突っ込む。普通は座ったままシャンプーされてから頭を突っ込むが、わたしの場合ツルツルでシャンプーが泡立たないし、下に流れてしまうのでいきなり突っ込む。シャワーで流されてシャンプー。泡立たないが無理矢理ゴシゴシやられる。快感。リンスはなし。終わると熱い蒸しタオルで頭と顔を拭かれて体をおこされる。あたまにクリームをぬられて、熱い蒸しタオルをターバンみたいに巻かれる。ターバンがとられると、蒸気を機械で当てられながら後頭部にもう一度熱いクリームを濡られ、ゾリ、ゾリとわたしの後頭部は丁寧に舐めるように剃り上げられる。もう我慢できない。私の下半身はじっとり濡れる。終わるとイスが半分倒され、私は寝かされる。明子ちゃんの方を向いて私は怪しく微笑んだ。明子ちゃんは真っ青になりワラワラ震えていた、、

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