見出し画像

【2023.09.05】覚悟をすることで後が決まる

こんにちは。danskです。
まだまだ暑いですけど、朝夕は涼しくなってきました。秋の食材もスーパーに出てきていて、夏の終わりを感じますね。

人間の人生は決定の連続です。毎日、秒単位で決定している事があります。それが無意識であったり、意識的であったり、大きいものから、小さいものまで内容は様々です。不確定なことを、その時々の判断で決めています。

毎日なんらかの決定を行っていますが、最近この「決める」という行為に、「覚悟」をプラスすると、自分の行動に力が生まれるような気がしています。


■覚悟とはなにか

さて、言葉の意味からチェックです。

【覚悟】
①(仏教語)迷いを去り、道理をさとること。
②知ること。
③記憶すること。暗誦(あんしょう)すること。
④心に待ち設けること。心がまえ。
⑤あきらめること。観念すること、 と説明しています。

広辞苑

いろいろ意味があったんですね。
仏語としての①は知りませんでしたが、よく見たら、「さとり」という文字がふたつも入っているので、よっぽど強い意味合いが込められたものなのだと分かります。

■仏語としての覚悟

仏語の解説としては以下です。

本来、覚悟は眠りからさめること、目がさめていることを意味する言葉ですが、もともと、「覚」も「悟」も「さとり」ということですから、迷いを去り、真理を体得し、さとりの智恵を得ることを意味する仏教語なのです。

一日一生 仏陀のことば

この仏語としてこの言葉を使った場合、悟りを開くことは、お釈迦様のような方で、誰もが到達できる境地ではなく、やすやすと誰もが「覚悟」をすることは実際は出来なくなってしまうのですが、この仏語としての覚悟が示す意味合いを再確認したいです。

この仏語としての覚悟には、「迷いを捨てる」という意味合いを含んでいます。人生において悩むこと、迷うことは多くありますが、覚悟をすることで、迷いを捨てることができます。

うまく言葉で表せないんですが、これが、深いなと感じまして、覚悟をすることで自然と2つ、3つあった道が、1つに絞られ、進むべき道が見えるというイメージが浮かんできます。

ひとつを選びとることで、他の選択肢が消え、自分の正しい道がクリアになるということです。

■長年の迷い

実は、私自身が最近覚悟を決めたことがあります。それは会社を「辞めない」ということです。

会社に入社した頃から、仕事が嫌すぎて、あれこれ色んなことに手を出して、ずっとずっと迷ってきました。もしかしたら、他に道があるのではないか。自分に合う仕事があるのではないか。

そんなことで、ひとつの事に力が入る訳もなく、10年以上もフラフラしておりました。

それが突然、覚悟が決まりました。

これには、いくつかのきっかけがあるのですが、1番大きなきっかけは父親の体調が変化したことです。新しいことを始めても、両親の面倒をみないといけないとしたら、その分野では大成できないよね、と考えがまとまったのです。

ここで、ようやく覚悟が出来、他の選択肢を捨てることが出来ました。

さんざん迷った挙句、元の鞘に収まったという表現もできるかもしれません笑。

すると、不思議なことに、この自分の仕事に関することに驚くほど集中できるのです。noteでアウトプットが出来るようになったのも、道が決まったから、他のことに自分のリソースを割く必要がなくなったのです。退職する年齢もハッキリ決まったので、自分の投資の計画もぼんやりしたものから、いつまでにいくらと具体的な数字で計画を立てることができるようになりました。

迷いを捨てて、覚悟をすることで、自分の道がはっきりと見えるようになったのは、かなりの衝撃です。今まで無駄な時間を費やしてきました笑。

■さいごには1つの選択肢に向かう

若い頃は、何でも出来るような気がしており、可能性が無限大です。ですが、少しずつ歳をとると、選択肢が少なくなっていきます。

今は選択肢が無限にあって、何歳からでもやりたいことをやろう!というような風潮があります。それは正しいと思うのですが、それではいつまで経っても道が定まりません。

生きるということ、老いるということは、選択肢を減らして、ひとつの事に洗練していく作業なのかもしれません。

誰もが最後にはひとつの選択肢「死」に向かって進んでいきます。 

道は、もちろん1つではありませんが、色んなルートを辿って、「死」に向かっていきます。

そのルートを進んでいく時に、ひとつひとつの決定に覚悟をプラスしていくと、もう他の選択肢には迷わなくなり、本当に心が軽くなります。そして、自分がやるべきこともクリアになり、潔く前に進むことができるのでないでしょうか。

悟りに到達するほどの修行は重ねていなくても、迷いを捨てると良いことが多いのだなと悟った最近でした。

■あとがき

突然に思い立って、「覚悟」について語ってみました。日本人が「覚悟」というと、命をかけて死ぬ気で頑張るような武士の魂が想起されてしまうようで、ちょっと覚悟することを躊躇いがちです。でも、そうではなくて、ごちゃごちゃした頭の中の迷いを捨てるんだよ、という理解に変換するとすごく覚悟しやすくなります。もちろん覚悟したから、別に死ぬまでそれを守り続けないといけないという訳でもなく、状況の変化に合わせて、変えていっていいと思います。大事なことは、今集中すべきことを明確化して、迷いを捨てることです。自分が迷い続けてきたのでよく分かるのですが、迷っていたら、何も集中できないんです。覚悟をすることで、ひとつの事に絞込み、力を生み出すことが出来る。そう感じています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?