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ミーハー心で一般参賀に行ってきた

令和6年の天皇誕生日一般参賀に行ってきた。
畏れ多くも、「天皇ご一家のお姿をぜひ一度拝見したい」という、単純かつミーハーな理由で。

去年一昨年は抽選に漏れ、コロナ禍の明けた今年の年始の一般参賀は、能登地震の影響で中止。
今回は待ちに待った機会だ。厳しい寒さと雨に弱気になったりもしたが、「推しは推せる時に推せ」の格言を胸に、なんとか3回目(午前11時40分)のお出ましに滑り込むことが出来た。

雨はさほど強くなかったが、とにかく寒い。手袋やマフラー、あったかインナーもフル装備で向かった。

駅を出ると、メガホンを持った警察官らが多数。誘導に従って歩く。
私たちの前には、すでに沢山の人が居て、皇居に向かって歩いている。意外にも、子連れファミリーがちらほら。
「こういう場に来るのは、高齢の人が多いのかな」などと想像していたが、もう少し若い世代の人が多かった。外国人観光客の姿も目立つ。

日の丸の旗を配られ、一人一つずつ受け取る。(この記事の見出し画像が実物の写真。紙製なので、雨に濡れてシワっぽくなっている。)

その後、手荷物検査へ。「事前にカバンの口を開けておくように」とアナウンスがある。
配られた旗と傘で両手が塞がり気味の所へそんなことを言われて、若干あたふたしてしまった。
私は「検査の後で旗を渡してくれたらいいのにね」などと夫に愚痴った。旗を貰っておきながら大変図々しい言い草だ。

警察官の方たちにバッグの中身を見せ、金属探知機のチェックも受けてから、いよいよ皇居の奥へ進む。

両端に皇宮警察の立つ門をくぐり、少し歩くと、「ニュースでよく見る、皇族方がお手振りされているガラス張りの建物」が現れた。

私たちはわりと前列に並ぶことが出来たが、見えるものは傘、傘、傘。
その隙間から建物を見上げると、お出ましになる場所のサイドに飾られたお花しか見えず、「場所取りミスったかな」と不安になった。

予定時刻の直前、「これからお出ましになる」という旨のアナウンスが聞こえると、傘が次々閉じられていき、一瞬で厳粛な雰囲気に。

ついに、陛下がゆっくりと姿を現された。続いて皇族方もお出ましになる。

群衆は思わず「ほぁ…」というような、声にならない声を上げる。
傘がない分視界が開け、結果的に私は、全員のお姿をバッチリ拝見することができた。

右に左に、広く向きを変えながら手を振る陛下は、「扇の要」という感じがした。泰然としているが、目配りや会釈には細やかさがあり、立ち居振る舞いに隙のない方という印象を持った。
私の夫は、隣でしきりに「オーラやばっ」と言っていた。言い方はともかく、私もそれには同感だ。オーラが凄い。

陛下だけでなく、天皇家の皆様は、シュッ!と目線を吸い込まれるようにピントが合う感じがした。

愛子内親王殿下のお顔は、おそらくガラスの反射でちょうど白く光っていて、はっきりとは見えなかったのだが、ニュース映像などで拝見する可愛らしい印象より、ずっと「大人!」という雰囲気を強く感じた。
当たり前かもしれないが、学生っぽさがない。すでに管理職を任せても良さそうな堂々たる風格だった。

それに、手を振られる時も退出時も、両陛下の動きをよく見てから行動されていて、「両陛下をお支えする」とか「序列を弁える」という意識がひしひしと感じられた。

皇后陛下は、深い青の服をお召しで、スマートな印象だった。いわゆる「シュッとしてる」方なのだと思った。
以前もどこかで拝見したことのある装いなので、「あ、あの服だ!」とすぐにわかった。お洋服を大事に着回しされているのだろう。

陛下を挟んで反対側にいらした佳子様もブルーをお召しだったが、皇后陛下との対比が気になった。
皇后陛下のしっとりした深い青と、ブルーシートのような寒々しい青。「もしスタイリストがいるなら、なんとかしてあげて」と思ってしまった。余計なお世話かもしれないが。

佳子様は、最後のご退出時に、長めの「お写真タイム」があったような気がする。サービスだったのだろうか。


今年は寒さと雨の中の一般参賀で、通常より短いお出ましだったとのことだが、私は初めての参加ということもあり、そのことに全く気づかなかった。

天皇ご一家にたくさんお手振りしていただき、陛下のお気遣い溢れるお言葉も拝聴できて、「寒い中待った甲斐があったね〜」とじんわり温かな気持ちで帰路に着いた。

桔梗門を通り抜けたあたりで、「そういえば秋篠宮様と紀子様をちゃんと見られなかったな」と思い出し、反省した。
もし機会があれば、他の皇族方にもお目にかかりたい。やはりお姿を拝見すると、無条件に「おおっ」と感動してしまうものだ。

改めまして、天皇陛下お誕生日おめでとうございます。令和が末長く続きますように。

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