ビールっ腹

風呂から上がってビールを一気飲み
パソコンに向かっても出てくるのは
ちゃぷちゃぷゲップみたいな言葉ばっかり
酔いが眠気を加速させる
ダメだまだ8時だぞ
今寝たら絶対変な時間に起きる
でも睡魔は天使の顔をした悪魔
きっと素敵な夢が見れるわと
顔をぐぐぐとベッドの方へ向けてくる
今日買った白いリンドウだけが
このしょうもない勝負を笑ってる
白い花が好きだ
何者にも染まらず何者にも染まる
あと何日一緒に暮らせるかわからないけど
よろしくな
いつまでも見ていられる
そんな女がいたらいいな
ビール好きのせいで腹が出る前に
見つけなきゃいけないんだけど
こればっかりは神様の手が空いた時を
待つしかないんだな
忘れられない女ならいる
この花のような人だった
醜く枯れる前に去ったのか
今でも懐かしいというより痛い
酔いが醒めて来たので
もう一本行こうかどうか迷ってる
でもまた眠くなったら困るし
何となくリンドウも止めてる気がするし
今夜はこれでやめとこう
いつか出会える人のために
腹が出てたらやばいしな
心がちくちく痛む夜は
白い花の花弁を滑って
少しだけ蜜を分けてもらおう
きっと治るさ
たいしたことない
自分に言い聞かせたところで気が付いた
あ、明日は資源ごみの日だ
ゴミ箱を開けるとビールの空き缶でぎっしり
これ全部俺が飲んだの
やばいな
腹が出る日も近そうだ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?