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医療現場の連携を支える「3C」とは?

病院で勤務する管理栄養士は、電子カルテや給食部門システムなど、広義の医療情報を取り扱う技能が必須です。私はこの医療情報の管理や使いこなしに興味を持っています。
いわゆる「システム」を適切に構築し、業務の骨格を立てることが基本となりますが、このシステムを安定して稼働させるためには「運用」の整備も必要です。医療チームが効果的に連携するためには、この「システム」を理解し、「運用」を踏まえ、各職種が自律自働することが重要となりますが、そのためにはいくつかの鍵となる原則があります。

その中でも特に重要なのが「3C」です。これは、患者ケアの質を高めるために、チーム全員が意識すべき3つの要素を指します。順を追ってご紹介します。

  1. Communication(コミュニケーション):

    • 医療チーム内でのオープンで透明なコミュニケーションは、患者さんへのケアの質を大きく左右します。患者情報の共有や意見交換、そして効果的なフィードバックは、チームとしての一体感を生み出し、患者さんへの最良のケアにつながります。

  2. Collaboration(コラボレーション):

    • 異なる専門分野を持つ医療従事者が協力し合うことで、患者さんにとっての最適なケアプランが形成されます。チームワークを活かし、共同で計画を立て、行動することが重要です。

  3. Coordination(コーディネーション):

    • 患者さんのケアにおける多様な活動を効率的に調整することが、治療計画の成功には不可欠です。リソースの最適化や、各ステップのスムーズな実行が、より良い患者ケアに結びつくのです。

これらの3Cは、医療チームが患者中心のケアを提供するうえでの指針となります。医療従事者同士がこれらの要素を心に留め、協力し合うことで、患者さんの治療成果を最大限に引き出すことができるのです。
それでは、私たち医療従事者はどのようにしてこれらの3Cを日々の実践に活かしていけるのでしょうか? 次回の記事では、私たち管理栄養士にとって具体的な例を考えながら、その実践方法について掘り下げてみたいと思います。


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