岡井泰彦の新作メンタルマジック「YUBI-UNN」
岡井泰彦さんのマジックを私ダーク和秋が解説するnoteの第2弾です。このマジックも岡井さんが公私ともに長年演じてきたもので、現象はシンプルそのものです。
しかし、未だ発表していなければ、タイトルすらないとのことでした。そこで私が「指運(ゆびうん)」というのはどうか?と提案したところ、岡井さんも大変気に入ってくれたため、採用されました。
「指運」とは、辞書にも載っていない言葉ですが、将棋指しが次の一手に迷ったとき、指の赴くままに指すことで、それが偶然良い手だったら指運が良い、悪手だったら指運が悪い、などと使います。
このマジックも観客の手によるカードの選択がキーとなります。このマジックが成功するか否かは観客の指運次第!?というわけです。
現象
マジシャンは1通の封筒を示し、これが予言であるとして、見える場所に置いておきます。シャッフルした1組のトランプから6枚のカードを抜き出し、テーブル上に並べます。そして観客によって1枚のカードに絞られます。そのカードが封筒の中の予言と一致します。
これがただのマジシャンズ・チョイスであれば、わざわざ発表するまでもありません(そもそも6択のマジシャンズ・チョイスは容易ではありません)。
「YUBI-UN」では、従来の原理を組み合わせることによって極めてアナログに、無理なく不思議を演出しています。技法もほとんど使いません。「これぞメンタルマジック」と気に入っていただけるのではないでしょうか?
用意するもの
通常のトランプ1組
カードが入る小さな封筒1通
封筒に入れておく予言のカード(マーク・数字はなんでもよい)1枚
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