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【eスポーツの試合中にハッカーが選手のPCに無断でプログラムをインストール】サイバーセキュリティ関連ニュース

こんにちは。S2W NOTE編集です。
今回の記事では、グローバルニュースを元に重要なハッキングニュースを抜粋してお届けします。

以下、記事を翻訳・編集した内容になります。

3月18日韓国ゲーム専門メディア『gamemeca』の記事によると、「Apex Legends」のeスポーツ大会で選手たちが試合をする最中に、アカウントをハッキングされハッキングプログラムインストール置され試合が途中で中断されるという前代未聞の事件が発生しました。

▲ ハッキングプログラムを感知して試合を終了するゲンブルテン(ソース:ゲンブルテンの公式X)

18日(現地時間)、Apex Legendsグローバルシリーズ北米地域決勝戦でダークゼロ(DZ)eスポーツ所属「ゲンブルテン(Genburten)」ノヤン・オズコーセーとチームソロミッド(TSM)所属「インペリアルハル(Imperial Hal)」フィリップ・ドーソンが試合途中に、ハッカーにより強制的に非認可プログラムがインストールされることを経験しました。
 
ハッキングによってゲンブルテンは試合途中、敵の位置が見えるウォールハックと照準が自動的に敵の頭に向かうエイムボットが実行され、異常を感知した選手は直ちにゲームを終了しました。インペリアルハルも試合途中、本人の照準が自動的に敵に向かう異常現象を感知し、その事実を大会の運営に知らせた。これを確認した運営は緊急的な措置として大会を中断しました。
 

▲ 決勝戦の延期をお知らせ(資料出典:APEXレジェンドeスポーツ公式X)

以後、エイペックスレジェンドeスポーツリーグを主催するEAは「シリーズの競争における完全性が損なわれ進行中の決勝戦を延期することに決めた」として「今後さらに多くの情報を共有する」と明らかにしました。
 
Apex Legendsは長い間、ハッキングとハッキングプログラム問題で苦しんで来ました。発売初期にはエイムボット、位置把握、壁透視など数多くのハッキングプログラムが出現し、試合開始直後に音声チャットでハッキングプログラムの存在を宣伝するユーザーまで存在しました。ユーザーらは今回の事件について、eスポーツの試合を台無しにしたハッカーだけでなく、ゲームを運営するEAとRespawn Entertainment側にも対応に不備があったことを指摘しています。
 
一方、今回のハッキング事件の犯人は「destroyer2009」というIDを使っているとのことです。この人物は今年2月にフューリア(FURIA)所属の「ヒスワトソン(hiswattson)」ジェイコブ·マクミリン選手のコンペティション競技で数十件のボットが同選手を追いかけるようにするサイバーテロを行ったことで知られています。
 
このようなサイバーテロがeスポーツリーグにも直接的に影響を及ぼしています。韓国でも「League of Legends(LoL)」のeスポーツリーグであるLCKは、DDoS攻撃によって非公開録画中継に転換した後、オフラインサーバーを導入して生中継に転換したことがあります。Apex Legendsでもタイプは違いますが、外部の攻撃で大会が影響を受ける事例が発生したことになります。eスポーツの種目社やリーグ主催側もサイバーテロに対する対応策作りを真剣に考える段階になったということでしょう。
 
(ソース:2024年3月18日韓国ゲーム専門メディア『gamemeca』の記事を翻訳・編集した内容)