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寝坊した日に感動した話

金曜日の朝、夫は同僚とキャンプに行っていてワンオペだった。
朝8時、集団登校の班長さんが鳴らしてくれたインターホンを目覚ましに起床。私、全てを悟る。
盛大に寝坊した。

班長さんには謝罪と共に先に出発してもらうように伝え、まず小学校に連絡。正直に「私が寝坊してしまいました。遅れて連れて行きます」と伝える。対応してくれた先生は少し笑って「担任に伝えます」と言ってくれた。

9時登園の幼稚園組は間に合う。よし、急いで着替えて朝ご飯を食べろ。いやだからYouTubeはダメだって、先に着替えてくれ。という恒例のやりとりを行い、4人で歩いて出発する。朝日がこんなにも目に染みるのは何故だろう…。

幼稚園組を送り出し、長女と向かいの小学校へ。目と鼻の先の幼稚園に通わせてて心から良かったと思う。2年前の私グッジョブ。
歩きながら今朝の反省点を話す。私が目覚ましを何段階もかけていなかったこと、全員が母親頼りの起き方をしていたことが挙げられた。そうだよな、そりゃ全滅するわ。

下駄箱まで来て、一緒に教室までついて行くかとも思ったが、1人で行かせる事にした。
というのも、めちゃくちゃ繊細さんな長女は変に注目される事を嫌う。ただでさえ教室に入ると注目されるであろうに、私がついて行くと余計目立ってしまう。
ただ、1人放り出されるのも不安しかない長女なので
「ママが廊下の窓から教室入るところをずっと見てるから、1人で教室行ってごらん。『遅れてごめんなさい』って静かにドア開けて入るんだよ」と入り方を伝える。大事なのは"見守ってる"と言うこと。そうすると安心して行動できるのだ。

最初は渋った長女だったけど、ちゃんと1人で教室に向かった。後ろのドアからそっと入る長女。するとすぐに1人の男の子の声がした。
「あ!長女ちゃん来たー!」明るくて大きな声。するとドア越しにすぐ担任の先生が長女の所に来てくれるのが見えた。ランドセルをおろし、何か長女と言葉を交わしている。私は安心したし、とても嬉しく思った。
このクラスは誰かが遅れても、元気に明るく迎え入れてくれるクラスなんだと。そんなクラスを作ってくれた担任の先生の努力を思い泣きそうになる。
最初の先生の印象は優しそうだけど少し頼りなさそうな感じで、以前、授業参観に行った夫からも「このクラスはなかなかヤンチャで先生は大変そう」と言っていたので、夫が見たままのクラスだったのなら、子ども達の成長もあるだろうけど、ものすごく頑張ってたくさんの事を先生は子ども達に伝えてくれたのだなと思う。
朝、遅刻して泣くほど不安だった長女も、遅れても先生とクラスメイトは迎え入れてくれるという経験をした事によって彼女の中の"未知への恐怖"が消えたと思う。
私も、このクラスなら何か問題が起きても大丈夫だと思う事が出来た。
だからといって寝坊は全然大丈夫じゃないので、次からは気をつけようと胸に誓い、秋の朝陽を浴びて歩いた。

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