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またこの季節か・・・

『根性ないから花の粉なんかにやられるねん!!しゃんとしとったらそんな風にならんわ!!』

僕は中学生の頃、毎年春になると目を真っ赤にして、苦しそうにしている母と兄に対してこんな暴言を吐いたことがある。

そう、花粉症に苦しむ2人に対して放った言葉だ。

今になって思う。根性云々でどうにかなるもんではなかった。何を隠そう僕もその数年後に『根性がないヤツ』となってしまった。

初めて症状が出たのは大学3年生の頃だったかな。まだ肌寒い初春に友人たちと山に遊びに行った時に、普段とは違った感じの目の痒みが出て、その後数日続いたときにようやく気付いた。

めでたく花粉症デビューとなったのだ。以降、この時期は母や兄同様に苦しんでいる。

ちなみに、妻はほんのちょっぴり違和感が出る時もあるようだが、本格的な花粉症ではない。ただ、毎年「これ花粉症なんかな?そんな感じになったら嫌だなぁ」と言っている。さて、今年はどうなるかな。

長女(中1)と次男(小2)も花粉症は出ていない。ただ、僕の遺伝子もあるので、いつかはデビューする可能性は大いに秘めている。

そして、長男(小5)は早熟の花粉症デビューをした。かれこれ幼稚園か小1の頃からだから、もうキャリアも長い。

今年もすでに症状が出始めている。そんな長男を見て、「あぁ、ついにこの季節がやってきたか・・・」と思っていた数日後(今日)、僕も本格的に症状が出始めた。とにかく目が痒い・・・辛い・・・

考えると僕もデビュー20周年が近づいているな。

これだけのキャリアを持ちながら、病院には一度も行ったことがない。季節もんなので最後まで耐え抜く。(長男は病院で目薬を処方してもらい、それでしのいでいる)

対策と言えば、花粉症メガネを3年前に購入したが、これがとても良かった。くしゃみと鼻水は防げないが、目の痒みはかなり軽減する。これだけでも随分楽になる。以降、花粉症で苦しんでいる人が身近にいれば、メガネをかけてみることを勧めている。ほぼみんなかけることはないが(笑)

30歳になる前にそれまでずっと吸っていたタバコを止めた。「タバコ止めたらもしかしたら治るんちゃう??」と期待をして、春を迎えたが見事に変わらなかった。「タバコを止めると治る可能性がある」と何かで見たことがあったが、僕の場合は全く関係なかった。

で、次にちょうどコロナ禍に入る少し前(2020年の年始)に酒を止めた。「お酒止めたらもしかしたら治るんちゃう??」と期待をして、春を迎えたが見事に変わらなかった。「酒を止めると治る可能性がある」と何かで見たことがあったが、やはり全く関係なかった。

(タバコは一切吸っていないが、お酒は今は時々嗜む程度には飲んでいる。でも2年くらいは完全断酒していたかな。)

結局、タバコも酒も止めても、花粉症が治ることはなかった。もう一生付き合っていくしかないみたいだ。

さて、そろそろ今年もメガネをかけることにしようか。普段はメガネをかけていないので、最初の数日は周囲も僕自身も違和感がある・・・が、目の痒みが抑えられるのは本当に助かる。

4月中旬までは試練の時。ティッシュも大量に消費するので、ストックも買っておかねばな。

最後に、思春期に散々罵声を放った自分を反省している。母と兄に謝りたいと思う。

「どうもすみませんでした。根性でどうにかならないことがよく分かりました。お互い今年もこの季節を何とか乗り切りましょう。」

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