風呂に入るとき、いつも気になっているものがある。 妻のシャンプーだ。妻専用のそのシャンプーは私が使うことを禁じられている。 なぜなら高価だからだ。 目にはいると、ただならぬオーラをまとっているそのボトル。 何度か手を伸ばしたことはあった、そのたびにはじき返されている。 ある一定の距離より近づけない。 使ってみたい。 ついにその日が来た、妻が用事で実家に帰って一泊してくるというのだ。帰りは次の日の夕方。この日しかない、妻がいる時は風呂上がりの匂いで速攻バレてしまう
桜が、満開だ。朝起きて家族と朝食をとりながら「桜が満開だね」と話す。その話の流れで昼食はどこかで桜を観ながら食べようととなる。 急な決定だったので昼食はコンビニのおにぎりやサンドイッチを買っていった。なんとなく花見のイメージで三色団子も買っていった。 自宅から車で20分ほどで着く大きめの公園がある、そこならきっと桜の木もあるからとそこを目指した。行く途中の川ぞいにたくさんの人がお花見をしているのを見る。所狭しとレジャーシートを引いて食事やお酒を楽しんでいる。 お花見って
プロ野球を観に行くのが好き。息子が少年野球を始めてから一緒に行くようになり、さらに楽しい時間となっている。 昨日も息子と行ってきた。中日ドラゴンズと読売ジャイアンツとのカードだ。 ドラゴンズファンである私たち親子は昨日は勝利したこともあって大満足で帰ってきたのだ。 シーズン中ホーム球場には応援団の方達がいて球場を盛り上げてくれている。選手それぞれの応援歌だったりチームの歌、チャンステーマなんかを楽器を使い応援をする。これを覚えて一緒になって歌ったり、応援様の棒を叩いて観
昨日は息子の誕生日、ホールケーキを家族で食べた。 ケーキの登場シーンが好きだ。 箱の中から出てくるケーキを子どもたちはギンギラの目で見ている。その顔や身を乗り出す体制は「ドキドキワクワクしてます」と言っている。徐々に登場するケーキに表情が緩んでいく。飾らせたチョコレートのプレートや大きなイチゴが出てくるたびに拍手をし、全登場すると最高の笑顔をこちらに向けてくれた。 わたしはあの箱に入っていいものと入っちゃいけないものがあると思う。 今日その箱に皮付き玉ねぎ大玉が3玉入っ
スーパーのお菓子コーナーで息子が好きなお菓子を選んでいるのを待っていた。 そこに髪を茶色に染めて襟足が長い2人の男の子があらわれる。髪型が同じであることからきっと2人は兄弟なんだろうなと思っていると、同じ髪型の大人の男性があらわれる。 間違いなくこの子たちの父親だと思った。 この男の子たちも息子と同じようにお菓子を物色し始める。 弟くんは、すぐに決まったようで父親へ商品を持っていく、すると父親に 「歯にくっつく系はやめて」 と言われ、彼は持っていったハイチュウを元の
ラーメン屋に行った。 初めての店だ。店内はカウンター10席、4人掛けのテーブルが4つある。日曜日の昼時で10人ほど並んでいた。 店先にでかでかと「唯一無二」と書かれた看板がある。 わたしの「唯一無二」の解釈は「この世でただ1つ同じようなものは無い」だ。そう考えるとちょっと怖いくなった。 ラーメンは好きで、これまでにたくさんの種類を食べてきた。美味いと思うラーメンも多く食べている。そのどれとも似ていないのか、それで美味いのか。不安になる。 「唯十一無十二」と書いてあった
「最近ヴィレヴァン行ってないな」とおもった。 なんか良くない気がする。
2才の娘にはお気に入りのぬいぐるみがある。 「トンちゃん」という名前もある。 寝るときや散歩のときもいつでも一緒だ。 忘れて出かけてしまったときなんかは大泣きする。仕方なく取りにかえる。 最近彼女は某教育番組を観るようになった。いろんなキャラクターやお兄さんお姉さんが出てきて踊ったり歌ったりする番組だ。いつも夢中になってみている。 そして、先日せつなくなる出来事があった。 彼女が夢中で、それを観ているところにトンちゃんを持っていき「一緒に観たら」と手渡した。 「いら
数年前に住んでいたアパートを通りかかる。 はじめて一人暮らしをしたアパートだ。 6畳のワンルームで小さいながらキッチンそしてユニットバスがある部屋だった。 1人暮らしには十分な部屋だ。 そこでの生活は、まー酷かった。洗濯物たまり、ゴミたまり、ホコリたまり、でも全然気にならないのだ。 月に一度「大掃除だ」とかいっていっぺんに片付けるのだが。3日で元に戻る。あと27日はそれで暮らす。そんな生活だった。 アパートの前で一度立ち止まり自分の住んでいた部屋を外からじっと眺める。
小鳥が庭に毎日やってくる。 リビングの窓から1才の娘がながめる。 「とりいたー」と毎日おしえてくれる。 2日ほど来なかった。 今日2日ぶりにきた。 「鳥さんおかえり」と娘が言う。
美味しいものを食べる。 美味しいと思う。 それは喜びだよな。楽しいし。 腹減って死にそうなとき、美味しくないパンがある。 きっと食べる。 美味しくないが腹は満たされる。 とか考えていると、食べるのは生きる為の栄養を摂るのが目的なんだよな気がつく。 てことは「美味しい」は無駄なのか。 生きるのに「美味しい」は必要なのか。 美味しいものがこの世になければ「美味しい」の感情もなかったのか。 いやでも、あるものの中で「美味しい」と「美味しくない」はきっと生まれるか。 それ
冬の温かい日にコートやダウンジャケットなんかを着てでかける。 暑くて脱ぐ事になる。 とにかく荷物になる。 今日は温かい日にだったのかとその時に気がつく。 出かける前に今日の天気まではチェックするが気温は見ない。 したがって服装を決める要素に気温がない。 服装を決めるのに気にかけているのは季節だ。 したがって今は冬なので冬の格好を毎日選択する。というか選択してない。 季節で決めているために「季節の変わり目難しいよね」となる。 気温を気にして服装を決めればいいのか?
痩せたスッポンが翔んできた。夢をみた。
タバコをやめて5年ほど経つ。 普段は吸いたいと思わなくなった。 やめられて良かった。 だが、つい最近妙にタバコが吸いたくなる瞬間があった。 その日はとても寒かった。夜徒歩で帰宅中にコンビニで缶コーヒーを買って店の前で栓を開けて飲みはじめた。その時だった「あっ煙草スイタイ」とふと思った。 タバコを吸っていた時は、コンビニでタバコを吸うたびに缶コーヒーを買っていた。それが、タバコをやめてたのと同時にコンビニで缶コーヒーも買わなくなった。 あの日、寒さの中コンビニ前で飲む缶
映画「花束みたいな恋をした」をみる。 冒頭のセリフに推しの作家の名前がでる。 嬉しい。 麦くんの本棚に目がいく。 これも好きなやつだ! これだけでこの映画が好きになる。 ちょっと待て、これ作品内の麦くんと絹ちゃんがやってたやつと一緒だ。 気づいちゃった。 同じものが好きっていい。
玉ねぎが苦手だ。 子どもの頃からずっと苦手だ。 他の苦手だったものは克服した。 むしろ好物となったものもある。 しかし、玉ねぎだけはだめだ。 それでも熱にやられたクタクタ玉ねぎなら食べられる。 そうでない玉ねぎは食感も味もどうも受け付けない。 口に入って齧った瞬間に口の中がそれになる。 そうなると一日中、口の中に残りよる。 他の物を食べたり、歯磨きをしてもまだいるのだ。マックスしぶとい、それが玉ねぎ。 なぜこれを平気で食べられるのか不思議だ。