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読書の履歴

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面白かったり、自分には書けないなあという物語などを備忘録として残しておきたい
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記事一覧

自分の小説世界を広げるために イタリア篇

日本に暮らして日本の小説を読んでいると どうしても日本の小説世界が枠として意識されがちに…

上村 楽園
2週間前
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自分の小説世界を広げるために イベリア半島篇

スペイン人は自国の歴史を書かないと言われます。優れた歴史本と言うと、外国の人が書いたもの…

上村 楽園
1か月前
9

「深大寺恋物語」第六集を読みました。

上村は「深大寺恋物語」に応募するので、参考に読んでみました。 大賞の「かなしい赤色、しあ…

上村 楽園
1か月前
3

読書感想「成瀬は信じた道をいく」

成瀬はやっぱり成瀬だった。変わらないでいてくれることが嬉しい。 宮島未奈さんの前作「成瀬…

上村 楽園
2か月前
5

読書感想「解散ノート」モモコグミカンパニー著

ゆっくり読みました。 上村はBiSHが好きなので、2023年6/29の解散に至るまで、四年あまりの状…

上村 楽園
2か月前
10

読書感想「桟橋」

「共通テスト」の出題内容が各メディアで公開されていて、現代文に、「桟橋」(牧田真有子さん…

上村 楽園
4か月前
7

自分の小説世界を広げるために アフリカ篇

いつものシリーズ記事です。 日本だけでなくて、海外の作品も読んで自分の肥やしにしましょうという主旨です。 植民地にされて、20世紀の後半から独立をする国が多いし、独裁国家が多いということで、アフリカの小説というのは、落ち着いた日常を描くものが少ないように見受けられます。 貧乏な日常を書くと「政府に不満があるのか―」と非難されますし、身の危険があるのでしょう。汚職を書いても同じで、なかなか難しいのでしょう。だから、独立当初は昔の民話、寓話だったり、最近では植民地時代のことを書

自分の小説世界を広げるために 南アジア 西アジア篇

日本に暮らして日本の小説を読んでいると どうしても日本の小説世界が枠として意識されがちに…

上村 楽園
5か月前
8

最近noteで読みがいのあった小説2023.11

読んだ順です。 ・短いシカさんの シグマの鏡 恋愛とスリラーは、紙一重なんでしょうね。例え…

上村 楽園
5か月前
16

自分の小説世界を広げるために 東南アジア オセアニア篇

日本に暮らして日本の小説を読んでいると どうしても日本の小説世界が枠として意識されがちに…

上村 楽園
6か月前
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読書週間に関連して、本にまつわる本の紹介

「ビブリア古書堂の事件手帖」(三上延)推理ものです。 「六の宮の姫君」「太宰治の辞書」な…

上村 楽園
6か月前
17

最近noteで読みがいのあった小説2023.10

読んだ順です。 清繭子さんの「花火ともだち」 時々変わった擬音を書くので、上村はそれも楽…

上村 楽園
6か月前
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ノーベル文学賞2023年は劇作家でした

ヨンフォッセさん 毎年ブックメイカー(予想屋さん)のランキング上位に名前が挙がっていまし…

上村 楽園
7か月前
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自分の小説世界を広げるために 東アジア篇

日本に暮らして日本の小説を読んでいると どうしても日本の小説世界が枠として意識されがちになると思います。 日本では 「この小説変わってるー」と思われても、 世界中の読み手には「どこかで読んだ技法や表現だな」と思われているかもしれません。 村上春樹さんや多和田洋子さん 辻仁成さんは 主に欧米で好評価を受けていますが、アメリカ合衆国やドイツやフランスなどに暮らしているから書けたということもあるかもしれません。 川上未映子さん 小川洋子さんやよしもとばななさん 伊坂幸太郎さんは 日