読書感想「成瀬は信じた道をいく」

成瀬はやっぱり成瀬だった。変わらないでいてくれることが嬉しい。
宮島未奈さんの前作「成瀬は天下を取りに行く」は中学三年生の設定だったけれど、今回は高校三年生、大学一年生の設定です。
前回のタイトルも今回の伏線になっている気がします。
いつもどおりのぶっきらぼうな話し方で、まっすぐで、力強い目線。
周りの人が勝手に巻き込まれていくのですが、なんと成瀬と島崎のお笑いコンビ ゼゼカラを推しているという小学生の目線で語られるエピソードがあったり、成瀬がアルバイトをしているお店でクレーマーをしている女性からの目線のエピソードがあったりと、バラエティに富んでいるので楽しめます。
最後の失踪エピソードはなるほどと思いました。ものすごーく考えれば、伏線があったので、気づくことができた、いやできなかったと思います。
成瀬バイトできるの?成瀬やってもないことが伝説になってるよ、いろいろ思いながら読みました。
知人くらいの関係に成瀬がいたらいいなと思う。
また成瀬シリーズを読みたーい。

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