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小説を完成させるための見直し

文学賞に応募したり、サイトで発表する前には、
ほぼ完成した段階で、念のためにもう一回確認すると思います。
その時 客観的に 視点を変えて 落ち着いて見直すことを求めているんだと思います。
たいていの人は、
①少し寝かせることで、客観的に見直しができると思います。

他の方法もあります。
②横書きのものは縦書きにしてみると、
これまで気づかなかった粗が見えてくることもあります。
縦書きは横書きにしてみましょう。
新鮮な視点を持てますよ。

③書店で置いたときにどういうPOPを書くかを考えるのもいいと思います。どこが売りなのかを考えるからです。
帯を考えるのも同じ効果があると思います。
売りをはっきりさせよう、書き直そうとなるかもしれません。

さらに、
④選評を書いてみる。
町田康さんのように、肯定的に見てくれる評者になったつもりで書いてみると、いいところが見えてきます。
書いた後で、「このシーンをもっと押し出したほうがいいかな」と思うかもしれません。
少しは「ここが弱い」、「ここが気になる」
ということも書いてみましょう。

⑤記者会見の想定問答を書いてみる。
ここはどういうことですか、と訊かれそうだな
この二人の関係性がわかりにくいのですが、と言われそう。
こういうことにも気づきやすいし、
テーマは何ですか?
(それは自分で読み取って下さいと言いたい)
なぜこの時間軸に設定したんですか?
この気持ちが書いていないことでどういう効果を狙ったんですか?
他人に説明するという姿勢を持つと、
自分でも気付いていなかったことに気付くこともあります。
解説書でも同じ効果を持てますよ。

上村は帯と解説書を除いて 他は全部やっています。


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