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ド衰退産業に入る、、、

「真の発見の旅とは、 新しい風景を求めることでなく、 新しいものの見方を得ることだ。」
作家プルーストの作品の中でこんな趣旨の表現がある。

私は畳屋の次男である。畳業界が衰退していくのを父は見てきて兄に継がせなかった。それなのに、私がゴリ押しで畳業界に入ってしまった。
 
父は私達兄弟を継がせるつもりがなかったため、畳仕事を手伝わせることがなかった。そのため、私が30歳を過ぎて畳を運んだこともなかったし、そもそも畳のことを知らないで畳業界に入った。

ただ畳のこと知らないということが、畳の世界に入った理由でもあった。
「自分も含めて、畳は知っているが、畳がどんなものであるかを知っている日本人はほとんどいない、、、」
この状況を見て、畳に可能性を感じたのである。

畳のことを知られていないのに、畳がどんどん減って捨てられていく。せっかく1000年以上踏まれて使われてきたのだから、もう少し畳のことを知ってからなくしていけばいいのにと思っていた。

1000年以上当たり前のようにあった畳を、色々な切り口で表現してみようと考えた。そんな考えで出発。

今思えば、結局は30歳超えても中二病っぽさがあったのだろう、、、


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