「啓蒙の弁証法」アドルノ、

こういう反ユダヤ主義の盲目性、志向喪失ということを考え合せることによって、はじめて「反ユダヤ主義とは不満のはけ口である」という説明は、正鵠を射たものとなる。
憤怒は、無防備さの目立つ者へ向って爆発する。そして犠牲者たちも、状況に応じて浮浪者、ユダヤ人、プロテスタント、カトリック教徒というふうに、つぎつぎに入れかわることがあるのと同様に、そのうちのどれかが、自分こそ規範としての力を持つと感じるようになれば、今度は、同じやみくもの殺人への欲求にかられて、殺人者の地位にと ってかわることもありうるのだ。

わ〜い!😄