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【現代文明のひずみ】

【現代文明のひずみ】

現代文明において、何事も指数関数的に成長するという特徴がある。技術革新もコンピューターによるAIも、ある時からものすごい速度で世界に普及し、それが世界中の文明を覆うようになる。

日常生活においては、利便性も著しく向上して、1台のスマホ(携帯PC)によって、人間は常にネット接続となり、写真もビデオもクリックするだけ、支払いも、鉄道の切符もすべてが集約されている。

ネット社会になって「ああ、便利になった!」と言いながら、実は、人間の五感、いや第六感まで含めての「知覚」は、逆に衰えている。家にいるだけで、すべての情報管理ができるこの時代、肉体は限りなく鈍感になり弱っていく。

同時に、人間の霊性は、「指数関数的」に衰え、もはや、若くても、隠居した老人のように、椅子に座るだけで一日が終わる。

屋外でアナログで肉体を動かすということは、「強いて」やることになり、普通に太陽の日を浴びて「生きる」ということが、選択的になってゆく。

これが文明の発展なのだろうか?昔の人が夢見た「未来」とは、このようなものだったのか?

だから、今こそ、私たちは、愚直に、アナログに体を動かし、人間の五感、いや6感を働かせて生きることに熱心ならなければならないだろう。

犬がスマホをつかって、飼い主とバーチャルコミュニケーションをとるようになったらおかしいでしょう?犬と戯れるのは、広い野原を一緒に駆け巡るということなのだから。

私も、1996年以来、コンピューターという魔物と付き合ってきたが、ここにきて、アナログへの回帰が「必須」であると痛感している。畑で野菜をつくり、雑草と格闘し虫と戦う。そして、なるべく自分で機械を修理し、大工仕事で家を直し、DIYでテーブルをつくる。花に水をやり、落ち葉を集める。子どもと相撲を取り、共にボールを追いかける。

今の社会は「予測プログラミング」という手法で、来たるべき世界のカタストロフィを繰り返し教え込まれ、人々の心が「恐れ」で満ちるように導かれている。人々の心に「恐れ」が浸透し定着すると、それを回避するために、どんなにひどいことでもするのだ。

マスコミは、世の支配者の「宣伝相」としての役割を忠実に行っている。およそ、経済的スポンサーによる収入に依存している、新聞、マスコミが、中立的な報道や番組を作るなどということはあり得ないのだから。

現代社会は大いに歪んだ社会である。その歪に寄生し、甘い汁を吸うような仕事は決してしてはならない。

人間としての原点に立ち返る生き方こそ、私たちを、破滅から守るだろう。

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