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書物の帝国(購書日記2020.11.23)

購入
・井上雅彦ほか『幻想と怪奇4』(新紀元社)
・サム・J・ミラー『黒魚都市』(新ハヤカワ・SF・シリーズ)
・ジェシカ・タウンゼント『ネバ―ムーア 2 魔法学園の危機』(早川書房)
・フィリップ・マティザック『古代ローマ帝国軍非公式マニュアル』(ちくま学芸文庫)
・一坂太郎『暗殺の幕末維新史』(中公新書)
・中元祟智『板垣退助』(中公新書)
・小山聡子『もののけの日本史』(中公新書)
・植木雅俊『法華経とは何か』(中公新書)

読了
・牧野修『万博聖戦』(ハヤカワ文庫JA)

『MOUSE』の牧野修が描く大人向けのグロテスクSF。前半はEXPO70を舞台に、オトナ人間とコドモたちがお互いの存続をかけて闘う。その様相は、パラノイア的な、ある種ヘンリー・ダーカーの様相になっていく。後半は2037年の大阪が舞台となり、コドモたちが大人になって、またとんでもない最終決戦が行われる。牧野修さんが描く世界に、読者は確実に饒舌な描写の奔流に圧倒される。グロテスクな世界の中で、異能者たちが生き生きと活躍する。

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