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本の選別作業

前のエントリーにあるように、父親の死によって自宅の本を整理することになり、ほぼ1年間かけて整理を完了した。特に本の整理が加速したのは、12月より西荻窪で古本屋を営む盛林堂さんにヘルプに入ってもらうことによって、本の整理が本格化した。最終的に全体としては2万冊ぐらい処分することになったが、ずば抜けて自分の保有分が多かったのもあり、かなり本の処分に難渋した。

時系列推移

どれくらい本を処分しなければならなかったというと、実家2階部分には父親の書斎、自分の部屋、廊下側に本棚が4棹、母親の本棚があり、物置部屋(家の頂上部)にも本、さらに仕事をしていた父親にはオフィスもあり、そこの本も含めるとかなりの書籍があることがわかった。しかしながらその中でも自分の本がずば抜けて多く、物置部屋から本を下すことから始めた。衣装ケースに大量の文庫本があり、ちまちまと2階分においていたら、ものすごい状態になり、カオス化の原因にもなった。どこに置いたか、というと下の写真にある鉄製ラックと、自分の部屋の机の上に物置部屋から下した本を置いたためにカオス化が進行してしまった。

鉄製のスチールラックは収納力があるため、そのまま本棚の代わりにりようしてきた。結果、スチールラックの上に大量の本が鎮座してしまった(写真参照)。こうなると、シリーズ物を見つけるのも難渋することになり、遅々として整理が追い付かなかった。途中でシリーズものを見つけて持ち帰ることもあったが、それが結果的にはあまりよくなかったのかもしれない。

鉄製のスチールラックに置かれた本

その作業が終わった後、数か月かけて徐々にこれらの文庫本で必要なものについて実家→自宅へのピストン輸送が続けられることになった。その結果が、自宅の本のタワーである。当初はそこまでもひどくなかったのが、最終的には写真にあるような高さまで到達。我ながらよく積んだというレベルまで到達してしまった。当時は机が埋まる程度だったが、2024年1月現在では、ボリューミーになって、本のジェンガタワーになってしまっている。

自宅の積み本!

途中、『本の雑誌社』編集部から「本棚が見たい!」コーナーへの取材が入り、その時の様子が本の雑誌2023年8月号で見ることができる。現状、最終的に持ってきた本がとてつもなく増えた結果なので仕方がない。

難渋したのは…

写真にある本棚である。この本棚、収納力が抜群で文庫であれば前後、そして棚によっては上下に2列、奥に同様な2列を入れられるため、文庫本を中心に大量に差し込んでいた。

鉄製の本棚

この本棚の文庫を処分するのに手間がかかり、最後までからにしていくのが大変だった。ただし、シリーズ分けをするときには、スペースがあるため大変重宝したのはいうまでもない。

そのほかに廊下側に本棚が4本あるため、その本棚の本を同様に選別することも同時並行にやりながら、そのほかに必要なものを仕分けする状況になってしまったので、実に大変だった。特に亡き父は仕事関係で大量のPCを保有していたので、その処分や選別に時間がかかってしまったのも、本の整理に集中できなかった理由の一つである。

本棚が壊れる

部屋の手前側にあった本棚2本はメンテナンスの悪さで、1本は途中で折れてしまったこと、もう一本もぐらぐらしている状況になっていた。そのため、そこに入っていた本をいったん取り出すことにした。写真にあるようにこの本棚もたくさんの本が入っていたので、こちらの整理もかなり難渋した。最終的にこの本棚は途中で介入してくれた盛林堂さんに分解してもらい、本の整理スペースを作ったのだが、長年本を置いていたこととねじが緩んできたことで本棚がだめになったということのようだ。

危なくなった本棚から本を取り出す

同じ本棚がこの部屋にはもう一本あり、こちらにもかなりの本が入っていた。

もう一本の本棚

全容を見ると、部屋には基本的には本しかなく、いかに本を処分し、選別するのかをじっくり考える必要があったのだが、シリーズものや自分が手元に保持したい本が多くて、優先順位をつけていたのもぎりぎりになった理由かもしれない。

ポケミスやサンリオSF文庫

こちらは、部屋の外にある渡り廊下の方にある本棚に入っていた。

銀背の棚
ポケミスとサンリオSF文庫の棚


ハヤカワ文庫SFが入った棚

こちらの整理が一番手間がかかり、最後まで逡巡しながら本の選別に時間をかけていた。ミステリをどこまであきらめるか、SFは必ず持っていくなどの選別をしていたことも、影響したのかもしれない。ここについては、盛林堂さんが市場にもっていく日ぎりぎりまで選別作業を行っていました。

おかげさまで生まれてこのかた初めて、たくさん20キロ入った書籍の箱を送付した次第。その話についても追々書きますが、過酷な作業でした。

現在については、また書きたいと思います!


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