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10月は食糧月間!美味しさとサステナブル両立する、冷凍を活かした社会課題解決グルメ

沢山の食材が旬を迎える食欲の秋。中でも10月は、世界食糧デー(10/16)や食品ロス削減の日お(10/30)があり、食の未来を考える食糧月間です。巷の飲食店や小売店でも、サステナブルなメニュー、イベントを目にする機会が増えてきました。

持続可能な食を実現するためのアクションは様々ですが、中でも冷凍技術は美味しさとサステナブルを両立できる技術として期待されています。本記事では、食月間の10月に合わせて、冷凍を活用したサステナブルな食の取り組みをご紹介します。

美味しく社会課題を解決!冷凍を活かしたサステナブルな食の取り組み


1)北海道で漁獲量増も価格低迷のブリに付加価値を生む、冷凍ならではの絶品グルメ
2)さつまいも不足を救う!不揃いさつまいもの冷凍焼き芋、ナチュラルローソンで10/14発売
3)赤潮被害を逃れた奇跡のアジを業務用販売

1)北海道で漁獲量増も価格低迷のブリに付加価値を生む、冷凍ならではの絶品グルメ


海水温上昇などの環境変化により、その海域で生息しないはずだった魚が揚がる現象が日本各地で発生。代表例として、北海道でブリの漁獲量が急増しています。しかし、北海道ではブリの食習慣がなく、漁獲量増の一方で価格が低迷。鮭や鱒など北海道産が定着する魚の半額以下の価格で取引されることも少なくないといいます。

鮭や鱒にまぎれて水揚げされたブリと開発されたブリ料理

これらの背景から、北海道産ブリの付加価値を向上させようと、デイブレイクが運営する次世代冷凍研究会「デイブレイクファミリー会」の5社が結束。冷凍だからできる絶品魚料理を開発しました。とれたてを特殊冷凍した新鮮なブリが引き立つ4商品「ブリトロ漬け丼」「ブリの中落ちおにぎり」「ブリのちゃんちゃん焼き」「ブリのアラ汁」が誕生。

中でも「ブリトロ漬け丼」や「中落ちおにぎり」は、ごはんとお刺身を一体化させレンジ解凍でお召し上がりいただける、これまでにない冷凍料理です。これらの商品は、「つきじ鈴富 大丸東京店」で11月半ばを目途に発売される予定です。

2)さつまいも不足を救う!不揃いさつまいもの冷凍焼き芋、ナチュラルローソンで10/14発売

大雨や台風などの影響で、さつまいもにカビの感染病(基腐病)が相次いで発生し、国内のさつまいも不足が深刻化しています。基腐病は2020年以降被害が拡大し、今年は九州四国関東などで発生。国内のさつまいも収穫量は年々減り続けています。

デイブレイクでは、とれる資源を大切にするべく、形の歪さが理由で流通できない不揃いのさつまいもを使った「ひとくち冷凍焼き芋」を開発。10/14からナチュラルローソン一部店舗で発売されます。焼き立てを特殊冷凍することで、香ばしさやさつまいも本来の甘味をキープ。凍ったまま焼き芋アイス感覚でお楽しみいただけて、あたためるとホクホクの焼き立て焼き芋を再現します。

3)赤潮被害を逃れた“奇跡のアジ”をアジフライ用に業務用販売

九州西部の八代海で今夏に起きた赤潮により、養殖のトラフグや真鯛、シマアジなどに甚大な被害が生じています。今年は海深くまで赤潮が広がり、例年被害を受けることが少ない魚へも影響。被害に遭った魚は計200万匹以上で被害金額は過去2番目に登り、廃業を余儀なくされる養殖業者も多いといいます。

デイブレイクでは、これらの赤潮被害を受けた生産者・産地を応援するプロジェクトを、現地生産者とともに立ち上げました。幸いにも被害を逃れた奇跡のアジを、新鮮なうちに捌いてアジフライ用に加工し、特殊冷凍。高鮮度で身質の良いアジ(フライ用)を業務用に飲食店へ販売します。魚を美味しく食べながら赤潮を知り、産地を支援する取り組みです。

冷凍以外にも、食品ロス削減に貢献するSDGsグルメが増加

もったいない食材を美味しくアップサイクルさせることをコンセプトとした、食品ロス削減に貢献するグルメが増えています。
・『Soup Stock Tokyo』、「もったいない食材」や「未利用魚」でつくるメニューを販売

・『肉野菜炒め ベジ郎』、野菜を加工・調理する工程で一般的に使用せずに廃棄してしまう部分を活用した、肉野菜炒めのトッピングを開発

・アップサイクルをコンセプトにしたカフェ『Under the Tree』が10月1日新宿御苑内にオープン

いかがでしたか?
気付かないところで起きている環境の変化と、それに伴う水産物や農作物への影響。食のイベントが豊富な10月は、それらの社会課題に目を向け、食の未来を考える月になることを願います。

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