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空が青く染まる前に僕を超えて欲しい。
とりあえず跨いでみたとか、そんな感じでいいよ。これで終わりにしてみて。
鉛を飲み干したブリキの身体。
容易く動かすことは出来ないけれど、君の手ならきっと掴めるんだ。
答えがここにあるのなら、天地がひっくり返って、僕らが夜を呑み込めなくてもいい。

錆び付いた心臓が、呼吸を嫌う。
もしも僕があなたを求めても、救いの手は差し伸べなくていいよ。
木漏れ日に照らされた海月。
すぐに消えてしまうような優しさ。
そんなものは必要ない。
だって上部だけの関係なんて君も望んでいないだろう。そんなものが無くとも、永遠に君と居たいと僕は思うよ。
君はどうだい?

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