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小説「ある朝の目覚め」

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化粧はわたしの「戦闘服」。わたしを強くしてくれる。 内気で感受性の強い自分に「武装」してIT企業の技術営業職として働くあや子は、お気に入りのノートと万年筆で日々の出来事や自分の… もっと読む
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小説「ある朝の目覚め」第一章

あらすじ化粧はわたしの「戦闘服」。わたしを強くしてくれる。 内気で感受性の強い自分に「武…

小説「ある朝の目覚め」イメージ映像その1

小説「ある朝の目覚め」第二章

沢山の女の小人たちがテーブルを囲んで座っている。テーブルの上には小さな豆のようなものがた…

小説「ある朝の目覚め」第三章

大勢の女の小人たちが森を切り開いている。小人たちは数人のグループになって大きな木を切り倒…

小説「ある朝の目覚め」第四章

夕暮れの広場で沢山の女の小人と魔女がパーティーをしている。魔女が小人に命じて、大きな鍋に…

小説「ある朝の目覚め」第五章

暗闇の中で沢山の女の小人たちが薪の火を囲んでいる。もう大鍋の熱は冷めている。食事は終わっ…

小説「ある朝の目覚め」第六章

洞窟の中の寝床で大勢の女の小人たちがまどろんでいる。少し奥をのぞき込むと小部屋があり、魔女が大きな木製の椅子に座り目を閉じていた。わたしは小部屋に近寄る。そこには本棚があり、おどろおどろしい装丁の大きな本が並んでいた。きっと魔法の呪文や触媒の種類などが書かれているのだろう。わたしは魔女を起こさないように本棚に近づく。本棚には置き時計も置いてあった。時計の針は止まっているように見えたが、わたしが近づくとまた動き出したようだ。チクタクチクタク。なぜか針の音が鳴る度にわたしの下腹部