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13の理由 彼女が自殺した理由をめぐる学園サスペンスミステリードラマ

あらすじ

女子高生のハンナ(キャサリン・ラングフォード)が自殺を遂げたあと、彼女の同級生で、バイト仲間でもあり、密かに彼女へ想いを寄せていたクレイ(ディラン・ミネット)のもとに、彼女が生前吹き込んだと思われる7本のカセットテープが届けられる。
そこには、ハンナが自殺に至った“13の理由”が隠されていた。
しかもひとつの理由につき、ひとりの人物にスポットを当て、どうハンナが傷つけられたのか語られていく形でドラマが進んでいく。
一見、普通に学生生活を送っていたように見えたハンナだが、その裏には、嘘や裏切り、いじめや暴力があったこと、そのせいで疑心暗鬼になるなどショッキングなエピソードや心情が描かれていく。
Netflixで配信開始後、いじめ、スクールカースト、ストーカー、インターネット、性的暴行などが絡んだ衝撃のストーリーが反響を呼んだジェイ・アッシャーの青春サスペンスミステリー小説を元にした学園サスペンスドラマ。

解説と感想など

始まりは、ハンナの彼氏ジャスティンが撮ったイチャイチャ動画を、ジャスティンの友人ブライスがいたずら半分でネットに拡散したことから始まった。ハンナがグラス中から無視された時、友人のジェシカやアレックスと支え合いながら、ハンナは一時的に切り抜ける。
だが学園で「セクシーな女子番付」が出回り、「最高のお尻部門」の1位にハンナが選ばれ、友人のジェシカは下の位に選ばれ、ジェシカから彼氏のアレックスを奪ったと疑われ仲が拗れていたハンナとジェシカは決裂した。
その上ハンナに片思いしていたテイラーが、ハンナの見られたくない写真を写し、ハンナに恐怖感を与えた。
ライアンが発行している学園新聞で、ハンナが書いた詩を勝手に発表し恥をかかせた 。
そして体育系のリーダーが、最後に致命的なことをハンナにする。
学園内の無関心と悪意と無責任の連鎖が、ハンナを追い詰めた。
ハンナの本音を上手く言えなかったり、自分のセクシャリティの秘密を持つコートニー、リア充になりたいがためにハンナを見棄てたアレックス、様々な借りがあったためにブライスの言いなりになるしかなかったジャスティン、本当に起こったことを知らずにハンナを遠ざけたジェシカ、そしてハンナに対するいじめの兆候を見ながら隠蔽した学園。相手の気持ちを確かめないで誤解したまま絶交したり、大事な人を知らず知らず見棄てたり、些細なすれ違いや仲違いなどの積み重ねで、人が見棄てられ孤独になる過程が、13人を通して丁寧に描かれていて、もっと周囲の人の気持ちに配慮し支え合うことが大事と痛切に伝わってくる。
学園ドラマとしても、両想いなのに上手く気持ちが通い合わないハンナとクレイの友情以上恋人未満な仲、ハンナが残したテープを通して真実を知り苦悩するクレイとクレイを献身的に支えるトニーの友情、単純なスクールカーストでは理解出来ない学内のヒエラルキーなど、学園ドラマとしても楽しめる傑作学園サスペンスドラマ。
Netflixで配信中。

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