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キル・ビル vol.1 祝サブスク解禁記念 タランティーノの集大成映画 その1

あらすじ

毒ヘビ暗殺団で最強と言われた元エージェントの女、ザ・ブライド(ユマ・サーマン)が、4年間の昏睡状態から奇跡的に目を覚ます。
彼女は自分の結婚式の最中に、かつてのボス、ビル(デイヴィッド・キャラダイン)とその手下たちに襲われ、頭を撃ち抜かれたのだ。
友達も夫も、腹の中に宿っていた子供もみんな死んだ。ザ・ブライドは復讐の旅に出る。
まずは沖縄へ飛び、服部半蔵(サニー千葉)から天下の名刀ハンゾーソードを手に入れ、東京へ。
青葉屋に乗り込み、暗殺集団クレイジー88を皆殺しに。少女の殺し屋ゴーゴー夕張(栗山千明)、さらに日本刀の名手オーレン・イシイ(ルーシー・リュー)も苦闘の末に倒す。
そして飛行機の中、ビルの名で終わる復讐リストを書き記すのだった。
クエンティン・タランティーノ6年ぶりの新作。クエンティン・タランティーノが、自分の好きな日本の時代劇、ヤクザ映画、カンフー映画にオマージュを捧げたアクション物。

感想など

もともとは、「パルプ・フィクション」撮影期間中に意気投合したクエンティン・タランティーノとユマ・サーマンが、ユマ・サーマン主演のグラインドハウス・ムービーを撮ろうと約束したことから始まる。
「パルプ・フィクション」の宣伝などする中で構想はしていたが、具体的な形になかなかならなかった。たまたま再会したクエンティンに、ユマ・サーマンが「あの話どうなってる?」と噛み付いたことから、「キル・ビル」は本格的に制作開始した。
ユマ・サーマン演じる主人公には、ブルース・リーを、ルーシー・リューが演じるヤクザの女親分には梶芽衣子の「修羅雪姫」を、栗山千明演じる女親分の残虐非道なボディーガードGOGO夕張は深作欣二監督の「バトル・ロワイヤル」での役どころを、千葉真一演じる刀鍛冶の服部半蔵は「影の軍団」を、それぞれオマージュ。
エルドライバーがザ・ブライドの命を狙うシーンなどブライアン・デ・パルマ風なサスペンスも織り交ぜ、ユアン・ウーピンと千葉真一さん指導によるアクションシーンは「子連れ狼」のように体を回転しながら足を狙ったりなどのアクロバティックで派手でスタイリッシュで奇想天外な驚きの連続で、カッパーヘッドとの壮絶なナイフバトルや栗山千明演じるゴーゴー夕張の変幻自在な攻撃が持ち味のギロチンボールやルーシー・リューの部下クレージー88やルーシー・リューとの対決は互角以上のスリリングな迫力満点なバトルの連続で、元ネタをオマージュしつつワクワクさせるアクションに仕上がっている。
タランティーノお得意のかっこいい味のある面白い会話(オーレン石井が自分に逆らった部下を成敗した後のドスの利いた啖呵や「影の軍団」をオマージュした千葉真一と大葉健二など)もあり、後編も続けて見たくなるスカッとするアクションシーン満載のバイオレンスアクション映画。
Huluで配信解禁!

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