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ポップスが最高に輝いた夜 「ウィー・アー・ザ・ワールド」ドキュメンタリー

あらすじ

1985年1月25日、アフリカ飢饉救済のため、多くの有名ミュージシャンたちがロサンゼルスのスタジオに集まり、1曲の歌をレコーディングした。
その歌を共作したのは、20世紀を代表するミュージシャンであるマイケル・ジャクソンとライオネル・リッチー。
本作は、計画の初期から、2人の楽曲制作のセッションの様子、「ウィ・アー・ザ・ワールド」が録音された有名なヘンソン・スタジオ(元A&Mスタジオ)の舞台裏まで、未公開映像と共に振り返る。
また、ライオネル・リッチー、ブルース・スプリングスティーン、スモーキー・ロビンソン、シンディ・ローパー、ケニー・ロギンス、ディオンヌ・ワーウィック、ヒューイ・ルイスらが、ミュージシャンやエンジニアなどの制作スタッフと共に、音楽史上に残る一夜を回想する。
世界のポップカルチャーの歴史を変えた「ウィ・アー・ザ・ワールド」レコーディングのプロジェクトを追った音楽ドキュメンタリー。

感想など

始まりは、音楽業界の大物プロデューサーのケン・クレーゲンが、エチオピアの飢餓問題に興味を持っているハリー・ベラフォンテが手を組み、アフリカの飢餓への寄付を訴えるチャリティ・アルバムを企画したことから始まった。
そこに、クインシー・ジョーンズとライオネル・リッチーやマイケル・ジャクソンが、加わった。
だが、締め切りも決めていなかったし、参加して欲しいアーティストは何ヶ月もスケジュールが埋まっていて調整が難航した。
なので参加して欲しいアーティストが、参加する「アメリカ・ミュージック・アワード」がある夜しか、レコーディングのチャンスがなかったので、マイケルとライオネルが作詞作曲し仕上げるのもレコーディングのスケジュールが厳しかった。
パートの分け方や並べ方には、アーティストの声質や性格を考えた細心の注意を払った。
レコーディングスタジオの入り口に掲げられた言葉は、「エゴは入り口で預けて」。
レコーディングには、マネージャーがいなかったのでアーティスト同士で好きに交流出来た。
暑さと緊張感に満ちたレコーディング。
スティービー・ワンダーが思いついた歌詞の変更で空気が悪くなりかけたり、ハリー・ベラフォンテを中心に団結したり、サインをお互いに書き合ったり、ドタキャンしたプリンスの代わりにヒューイ・ルイスがソロパートを歌ったりプリンスが来ないと知ったシーラEが帰ってしまったりミスが連発するなどのアクシデント、ライブツアーが終わったばかりのブルース・スプリングスティーンやソロパートに苦労していたボブ・ディランなどの忍耐強い奮闘、80年代を代表するアーティストが参加するスペシャルな曲の秘話は、音楽がエゴを超えて団結出来るツールであることを実感出来る音楽ドキュメンタリー。
Netflixで配信中。

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