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常に最適な施策を見つけるための検証サイクルについて

※本記事は、PLEXの社内用にまとめた記事の転載となります。

PLEXは「Play and Experiment- 遊んで、試す」という行動指針が由来。
そのため、”最短で圧倒的成果を出すために、全社において検証(=遊んで、試す)を回し続ける”ことが重要だと考えています。

そしてこの記事では、ドライバー人材紹介事業のキャリアパートナー職(*以下CPと呼びます)において浸透している検証サイクルを解説しています。
ちなみにCPは、転職したいドライバー(求職者様)を対応し、企業様へ紹介する職種です。

「最短で成果を出したい。成長したい」という方は、ぜひ検証サイクルを理解した上で、業務を遂行して頂けると幸いです!

【目次】
▼検証サイクル
①業務しながら、施策をリストアップ
②施策精査(頻度:週1)
③施策実行準備・実行
④振り返り(頻度:週1)
▼さいごに

検証サイクル

業務しながら、施策をリストアップ
施策というものは、業務しながら「あ、これいいかも!」と思い付くことが多いです。
↓ ただ、この思い付きはメモしないとすぐに忘れてしまうため、思い付いたら、trelloのideaという列にすぐ記入しましょう。

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ideaでは、以下のような入力フォーマットとなっています。

▼idea入力フォーマット
1.施策の目的
2.施策の簡単な内容

↓ idea入力フォーマットは、業務中に記入する事を避けてしまわないように、可能な限り簡単にしています。

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②施策精査(頻度:週1)
マネージャー・事業責任者と一緒に、trelloのideaにある施策案を、以下の観点から精査します。

▼施策精査のポイント
1.事業戦略、部署戦略に沿う施策か?
2.改善インパクト、必要投資コスト、実行しやすさは?

マネージャー・事業責任者から施策へのFBを得られるので、
・施策の筋がどんどん良くなる。
・事業戦略、部署戦略の理解が深まる。
など、個人成長を加速させることが可能です。
皆さんに施策をどんどん出して欲しいので、わざと施策を出す人の方が得をするような設計としています(笑)
ぜひどんどん施策を出して一緒に成長しましょう!

③施策実行準備・実行
マネージャーが起点となり、施策実行の準備を以下の手順で進めていきます。

▼施策実行準備の手順
1.施策の良し悪しを判断するために、見るべきデータ,期間などを定義。
2.データ取得するための業務設計を行う。
3.データを振り返るダッシュボードの作成。

と言っても分かりづらいと思うので、1個ずつ具体的に解説していきます。

>1.施策の良し悪しを判断するために、見るべきデータ,期間などを定義。
↓ 以下は、どんな検証においても必ず考えるべき項目です。
この型に落とし込むことが、綺麗に検証を回す第一歩です!

■Objective(定性ゴール)
■Goal(定量ゴール)
■Strategy(進め方)
■Measurable(計測方法)
■Due(期間)

↓ 実例だとこんなイメージ。

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>2.データ取得するための業務設計を行う。
施策の良し悪しを判断するために、データは不可欠です。
なので、kintoneなどをデータ取得できるように整えます。
*PLEXでは、kintoneというsalesforceのような営業管理ツールを使っています。
↓ 以下の画像は、
・施策実行率の見える化
・施策実行した場合の生産性改善幅を分析
するという目的で、プルダウンなどを追加したものです。

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この状態で初めて施策の実行を進めていきます。

>3.データを振り返るダッシュボードの作成。
kintoneからデータをExportし、実行率・改善幅を分析し、施策の良し悪しを判断します。
↓ 以下はkintoneにて入力したデータを元に、スプレッドシートで施策の実行率を見える化したものです。

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ちなみに、この施策では、
・実行率が低い人→他タスクに追われて、施策実行の余白がなかった。最初の施策実行の設計が甘かったと判明。
・実行率が高い人→施策が当たって生産性が改善された。
ということが分かり、施策実行の設計を整え、全体が実行出来るようにしたことで、全体の生産性が改善されました。

④振り返り(頻度:週1)
先ほどのようなスプレッドシートのダッシュボードで数字を振り返ります。
振り返る際には、以下のようなポイントを話し合います。

▼振り返りする時の議論ポイント
1.元々描いていた仮説通りか?ズレはあるか?どんなズレか?
2.その施策は継続すべき?完了すべき?中止すべき?
3.継続,完了,中止とする理由は何か?

↓ 十分なデータ(定性,定量)が溜まっていることを前提としますが、「2.その施策は継続すべき?完了すべき?中止すべき?」では、以下のような判断となることが多いです。

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当たり前ですが、”仮説”を間違うと全てが間違った方向に進むため、仮説の精度を高くすることが最重要です。
この”仮説の精度を高くする”方法は、別途まとめます。

「検証が完了した」と判断したら、trelloのdoneという列に移動させます。

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完了する場合、後から同じ施策を実行してしまわないように、他人が見ても理解出来るレベルで、定性,定量情報を含め、簡潔にまとめましょう。
車輪の再発明ほど無駄なものは無いですからね。
↓ 以下のようにtrelloのコメントに記入しましょう。

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以上が検証サイクルにおける一連の流れとなります!

さいごに

施策は、仮に最高の施策が見つかっても、半年後には使い物にならないことが多々あります。
それはユーザーも、マーケットも常に変化しているためです。

そんな変化する環境下で、最適な施策を見つけるためには、「仮説立案→施策立案→施策実行→分析→判断」など、検証におけるスキルを全てを身につける必要があります。
仮説だけ思い付いてもダメだし、実行だけ出来てもダメだし、分析だけ出来てもダメです。
全てが揃って初めて、常に最適な施策を見つけられる人材になれると考えています。

そして、本記事で解説した一連の流れは、その全スキルを身につけるために設計したものとなっています。
どんな状況でも常に最適な施策を出せるように、ぜひフル活用して頂ければ幸いです!

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