セイチョウ・ジャーニー #読書感想文

一ヶ月ほど前、なんの下調べもせずに(そもそも前日に知った)技術書典6に参加してきたのですが、そこで出会うことができた一冊の本についてお話ししたいと思います。

読んだ本

セイチョウ・ジャーニー
著:Growthfaction ~成長と充実を研究する会~

手に取ったきっかけ

初めて技術書典に参加したはいいものの、何も下調べをしてこなかったので、某コミックマーケットを彷彿とさせるような人混みに割と絶望しかけてました。(1万人以上の参加者がいたそう)
とりあえず尖った技術書は今の自分には早いと判断し、エンジニアとしてのキャリアや学び方を学べる本を探して、人混みをかき分けて買い集めたうちの一冊です。

ネタバレしない程度の中身紹介

「充実した日々を送るために、どうやって成長したらいいかわからない。」という悩みを持つ方の役に立つことを目的とされた本で、Growthfactionというコミュニティに参加する五人のメンバーが自分の経験・視点を元に成長と充実について書かれたものです。

「格ゲー」「すごくないこと」「マヨイ」「言葉」「行動のハードル」

これらの全く異なる題材で、書き方も論文形式から物語調まで、様々な角度から成長と充実について切り込み、視点・体験から得られた成長の「ヒント」を読者へと提供してくれます。

感想文

全ての章において、様々なヒントを得ることができたのですが、その中でも読んでて一番ビビっときたのはVTRyoさんのマヨイ・ジャーニーでした。

家に帰って一番最初に開いた本がセイチョウ・ジャーニーだったこととか、理想についての分析の仕方とか、既にエンジニアと繋がりたくてTwitterのアカウント作ってたとことか…そういったところが共感・シンクロしたんだと思います。

そして同時に、今の自分にとってどうすればいいかわからなかった、これからの指標(世界の広げ方)を示してくれた章でもありました。

まだ上手く実践しきれてませんが、より良い偶然を呼び込むことを意識していきたいです。

自分にとっての成長と充実

さて自分なりに成長と充実について考えてみたいと思います。

・成長とは?
必要十分を必要な時に必要なだけ発揮できる状態になること。またその過程。

・成長にとって重要だと考えるものは?
成長する意志
心が肉離れしない程度の適切な負荷(ストレス)
逃げ道
(ここでの負荷は主に心理的な余裕の残量を指す。)

・充実とは?
成長した状態からほんの少しだけ余裕がある状態に移行した時に感じる刹那的な物。

・充実にとって重要だと考えるものは?
成長することをやめないこと。

私は本来人間は生存する上で成長のない環境を構築することが目標であると考えています。
成長が必要であるということは何かしら自己の生存に関するものが脅かされている状態であり、成長し続けることを選ぶ時点でドM…だいぶ特異な思考を持っているということですね。
そういう視点で見ると「成長とは?」は自身が成長が必要ない状態になろうとしている過程であることが理解できるかと思います。

逆に言ってしまえば成長が必要である環境を自ら生み出すことが、成長において「重要な要素」であると考えられます。
その要素として「成長する意志」「適切な負荷」「逃げ道」の三つを挙げました。

これは

成長する意志があることで環境が作られ、
適切な負荷があることにより成長し、
逃げ道があることで失敗や挫折に向き合うことができる。

という考えからきています。

ただいくつか問題点がありまして、成長したいことに対する適切な環境を必ず構築できるのかとか、適切な負荷の見極め方はどうするかとか、結局は本人のやる気次第ではないの?だとか…
まだまだ自分の中で納得できていない部分があるので、それはこれからの宿題にしたいと思います。


さて次は充実についてですが…ほとんど書いてある通りなので特に解説とか必要ないよね?だめ?

正直言いますと、まだ自分が充実感というものをじっくり吟味できるほど感じたことがないので、これに関しても今後の宿題ですかね…

ただこの「充実感は刹那的なものである」という回答は今の自分にとってはかなりしっくりきています。

例を挙げるならば、

生活が充実しているように感じるのは、以前感じた充実感が消える前にまた別の成長によって新たな充実感を得ている為、結果として常に充実しているように感じるからであり、現状に満足し成長をやめた途端、次第にその充実感は色あせてしまう。

といった形ならわかりやすいでしょうか。


長々と半ばポエムのように自分の考えをだらだら書いてしまいましたが、参考になりましたでしょうか。
もし誰かの考察の一助になれれば幸いです。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?