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カメラさんの声「一発でキメろ。」

ヘッダの写真を撮った時、久々にカメラの声が聞こえた。
それが表題の「一発でキメろ」という言葉だった。
私の使っているHasselbladのX1D-50cという機種は5000万画素を擁し
手振れ補正などなく、一秒に2枚しか撮れない機械だ。
以上のことを深く考えた上で写真を撮らなくてはならない。

そして、カメラはその機能、性能によって、教えてくれることが違う。
道具は教師であり、教科書だ。
だから、持っているカメラの能力を最大限に活かすにはカメラの声を聞く時間が必要だ。
カメラを使い、声を聴くことによって色んなことを教えてくれる

X1Dが教えてくれることはまるで弓道のようだった。
作法を大事にしろ、一発でキメろ、心で放て…
フリッカー現象もあるし、パープルフリンジも起こるし、ローリングシャッター現象もある。
以上のことを全て受け止めて、好きになれとは言わないが、認めてはじめて写真が撮れるそういう機械だ。

湾岸ミッドナイト(ヤンマガ連載時期に発刊された話数だったので、非MIDNIGHT表記とする)でも同じような話題があった。
機械の悪い部分は知ることによって弱点では無くなる。だから認めろ、と。

撮った写真を見て、まだまだだな、と思うことは多い。
しかし、振り返れば上のようなまだまだだな、と思う写真は汗をかいていない。
いい写真の時はやはり冷や汗のような物をかいている。
シャッターを押して1秒後くらいにドッと疲れに襲われるのだ。
作法に則りつつ、上下左右の線を合わせて、シャッターを切る。
集中するので、行為が終わったあと疲れる。

最近は撮るたびに良くなっている感覚が得られる。
ということはまだまだカメラ道の頂は先にあることが分かる。
ツイートもしたが、撮ることは息をすることと同じ。
精神と時の部屋で悟空がスーパーサイヤ人に慣れたように、息をするように撮れるようになるまで慣れることによってまた新たな道が開けると思ってまずは撮って行こう。
まだ普通に撮ることさえ叶わないのだから。

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