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うまく生きれないけど、

全然うまく生きれない。

大学受験は失敗して浪人した。浪人しても、毎日14時間勉強しても、第一志望には受からなかった。
バイトは社員の人の派閥争いのどちらにもつかなくて、一緒に働く人ともそこまで仲良くできず、みんなが4年続けるバイトを1年で辞めた。
サークルでは権力が強い先輩に意見したら、SNSで叩かれて同期に生きるのが下手だねと言われた。
就活では良い企業に入ろうと思って、いろんな課外活動をしたけど、志望業界にはことごとく落とされた。
私が好きになる人は、私を好きにならない人ばかりだったし、
みんな恋人ができているなかで私は全然できなかった。

頑張ってきた仕事も体調を崩して休んでいる。
休んでいて時間はあるはずなのに洗濯物は溜めてしまうし、気に入ってたセーターを乾燥機にかけたらクロップド丈になって、寒いのか暑いのかよくわからなくなった。
掃除してもモノはすぐ散らかるし、髪の毛は拾っても拾っても永遠に落ちてる。
家計簿につけようともらったレシートは、結局ずっと溜まってビニール袋2つ分溜まっている。

今日は何を作ろうかと考えてインスタで料理を探してたら、いつの間にかKpopアイドルの動画をみてる。
やっとこれを作ろうと思って決めたら、材料がないから買いに行かなきゃいけない。そんなことを思ってたらめんどくさくなって、時間が2時間たって昼を逃して、エネルギー不足でもっと動けなくなって、夜も食べられなくなる。

22時には眠気がくるのに、考えが止まらなくなって4時までずっと起きてることがある。

生活をするのはむずかしいし、毎日生きるのってすごく大変。

みんなどうして平気で簡単に生きれてるの?なんでそんなにうまく生きれるんだろう?
私はなんで生きるのが下手なんだろう。
毎日ではないけどそう思うときがある。
3ヶ月に1回思うときもあれば、1週間に1日思うときもあるし、1日に何度も思うときもある。


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休職をして、周りからそんなに体調が悪いことに気づかなかったと言われるけど、それはそうだよ、気づかせたくなかったもんと思う。
私は周りのうまく生きている人たちのように、うまく生きれる人になりたかった。
仕事がどんなに大変な時でも、仕事をまわせる人でいたかったし、チームメンバーからは頼ってもらえる存在でありたかったし、プライベートも楽しんで、「忙しいけど、人生は楽しいです!」と言えるような、そんな人。

うまく生きれないから、どうしたらうまく生きれるか一生懸命考えるようになった。そしたら、考えすぎだよ、みんなそんな考えてないよと笑われるようになった。生きるの大変そうだね、とも言われた。

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仕事を休む前や、休んでみて、実は私も休職中なの、とか数年前から心療内科に通っていて、とか、薬飲んでるよという人たちがものすごくたくさんいることに気づいた。

元気そうに見えたあの人も、バリバリ働いていたあの人も、余裕があるように見えていたあの人も、みんなに優しくて配慮があるあの人も。

私からみると完璧だなあ、幸せそうだなあ、仕事も恋もうまくいってるんだろうなあと思う"うまく生きていそう"な人たちも、意外とすごく大変でハードモードだった。

なんだ、みんなうまく生きてると思ったのは私の思いこみだったのかもしれない。というか、うまく生きるってなんだよって感じだ。

大企業に入って出世しても、働くことに不満を抱えている人。
有名人と知り合いになったと言ったり、自分が有名になったりしても人からの評価に怯えている人。
結婚しても喧嘩が耐えなくて、友だちに愚痴を言う人。

ひさびさに絵をかいた


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辛いことを辛いというのはすごくしんどい。弱いところを見せなきゃいけないのも、すごく大変で勇気がいる。だからみんなちゃんと仕事も恋も頑張って問題ない、素晴らしい社会人に擬態する。
だけど、ずっとうまくいっている人なんているわけがない。人間だもの。すごく当たり前のことなのに気づかなかったなあ。
大人になると当たり前だけど誰も教えてくれないことにたくさん気づく。当たり前だけどだいじ。当たり前だからだいじ。でも気づきにくくて、気づいても、よりよくするための実践や行動はもっと難しい。


うまく生きている人なんていない。
うまく生きようとしなくていい。
うまく生きようとしちゃう自分も愛して、でもうまく生きれない自分に「うまく生きれなくても大丈夫。好きなことをやればいいんだよ。私はそのままですごく魅力的だよ」って伝えてあげる。

エーリッヒフロムの「愛すること」を読んで"愛は技術であり、技術には習練が必要"って書いてあったけど、自分を愛するには技術が必要だね。たくさんの習練も必要だ。
とくに褒める文化が日常的になくて、まじめな日本人には。


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