ディーン大谷

中南米に15年在住、45か国の人たちとコンタクトを持ち続けるボランティア活動家&語学研…

ディーン大谷

中南米に15年在住、45か国の人たちとコンタクトを持ち続けるボランティア活動家&語学研究家。日本ではあり得ない、爆笑&肝を芯から冷やす海外衝撃エッセイをお届け。英語・スペイン語・イタリア語・フランス語・ギリシャ語・ヘブライ語・中国語を中心に、言語の不思議と楽しさを絶賛お届け中!

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麻薬組織が支配する街に行ってきた そこで見た驚愕の事実

中南米の首都は、たいていどこも治安が悪い。 中でも某国首都は、ボクら外国人ボランティア活動家の間で「魔界都市」と言われているほどのヤバさだ。 バス強盗は、なんと1日あたり300件から500件発生している。 道を歩いていても、いきなり銃突きつけられスマホや金を奪われる。 抵抗したら、すぐ撃たれて終わりだ。 なので、日本大使館からは、 「強盗に遭ったら相手の顔は見ず、手も動かさずそのままでいて、財布のありかを言うように。 お金が少ないとキレられて暴行されるから、常に財布には1,

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    • 不倫とあおり運転が日本で多い理由 その皮肉な事情とは?

      あおり運転は平和の象徴日本では「あおり運転」が社会問題化している しかし、中南米に住んでるボクはこんなニュースを見ると、逆に「平和だなぁ」と思ってしまうことがある。 もちろん、中南米でもあおり運転はある。 しかし、日本より圧倒的に少ない。 それは単にラテン人がのんびりしているから、人に優しいからという理由だけではない。 一つの大きな理由は、「殺されないため」なのである。 というのも、こっちの人は結構な確率で銃を持ち歩いている。 あおり運転などをして、相手を怒らせたら、たち

      • 物乞いに金をあげるべきか?

        世界を旅していると、ほとんどの国で物乞いを見る。 中南米も然り。人通りが多いところ、国道、空港周辺などはどこに行っても物乞いがいる。 バスの中に入って、切断した腕を見せつけながら、一人一人に金を求める人もいる。 物乞いに金を絶対やらない欧米人や日本人の中には、こうした物乞いには絶対お金をやらないという人も多い。 その理由としては、まず「ビジネス乞食」、「職業物乞い」が多いからだ。 実際、ボクもビジネス乞食をたくさん見ている。 世界遺産の観光都市の路上に座り、観光客から金を

        • 外国から見た日本の治安-その3 夜の危険度は街灯で見分けろ

          中南米のように治安の悪い国では、自分を守るために絶対守らなくてはいけない”掟”がある。 いろいろあるが、より強い”掟”が「夜は出歩くな」である。 この感覚が染みついている状態で、日本にたまに帰ってくると、「日本ではいいけど、外国では絶対しないでください・・・」と思う光景をよく見る。 夜は気を付けようよ日本に一時帰国すると、友だちの家にしばらく滞在することが多い。 その家の窓から外の通りを眺めていると、夜の道をコツコツとヒールの音を立てて歩いている女性の姿をよく見る。 「お

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          軍や警察が男を裸にする理由

          イスラエル軍がハマスを裸にして物議にCNNは、12月4日に「イスラエル軍がガザ地区で拘束したハマスの兵士たちを裸にした。」と、非難する口調で報じた。 人道的な観点から、衣服を脱がすのはルールに反しているというわけだ。 エルサルバドルの刑務所は基本裸これはイスラエル・ガザだけではない。 エルサルバドルの刑務所に行くと、一部の箇所にいる囚人は、基本的に上半身裸になって収監されていることが多い。 これに対して、人権団体は非難の声を挙げている。 たとえば、アムネスティ・インターナ

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          外国から見た日本の治安-その2 絶対やめた方がいいスマホの使い方

          「日本では全然いいよ。でも、外国行って、それは絶対やめた方がいいよ。」ということがある。 スマホである。 強盗ウェルカムのスマホ使い日本に一時帰国し、そのへんを歩いていると、「道を歩きながらスマホをいじっている人」がテンプレートのように見られる。 ボーっと天を仰ぎながら、ダランと垂れ下がった手にスマホが握られている人までいる。 それを見る度、中南米で暮らすボクは、脊髄反射で背筋がスーッとなる。 あちらなら、一瞬で若いお兄ちゃんに銃を突き付けられ、無言でスマホを奪われる。

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          外国から見た日本の治安-その1 「盗んでください」の駐車場

          ボクは基本、現地の支援活動をするため中南米に暮らしている。 日本に帰るのは1、2年に1回くらいだ。 この生活をして早くも15年経った。 ボクは根っからの日本人(家系的には国籍が混じっている)だが、いろいろな感覚は中南米にかなり流されている。 一番大きいのは、治安、犯罪、平和についてだ。 たまに日本に帰ってくると、「おいおい、大丈夫か、日本人?!」と、心から心配になることがいくつもある。 といっても、日本がダメということではない。 確かに一瞬、中南米のような強盗の本場の国の人

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          サッカーの試合にマシンガンと警察が必要なワケ

          マシンガンを持った警察がサポーターを裸にまずは次のXポストをご覧いただきたい。 これは、エルサルバドルの警察が行ったミッションの1つだ。 試合に向かうサポーターたちを乗せたバスを、警察が停めて全員を降ろす。 そして、車内にあるすべてのアルコールを探し出し、叩き割っていく。 男たちを武器やアルコールを隠し持っていないかと裸にし、ボディーチェックする。 マシンガンを持った警官たちが、これを行う。 エルサルバドルは、ギャングの本場だ。 警察は、ヤバい男はとりあえず上半身裸にして

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          【2023年ふり返り】2倍死に 2倍支払い 2倍強くなった年だった

          「今年は、2倍の年だった」 これが、アメリカ大陸、主に中南米で暮らすボクの2023年をふり返って思うことだ。 2倍になったのは、 ・人の死 ・支払う金 ・ハグの強さ といったところだ。 2倍、人がよく亡くなった中南米はもともと、人がよく死ぬところだ。 医療水準が低いので、日本では治せる病気、怪我でも亡くなってしまうことがある。 家の屋上で仕事をしていたら、むき出しの電線に触って感電死するなど、安全意識が低いがゆえのアクシデントも多い。 そして、なにより、強盗や脅迫、恨み、麻

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          昨日バス強盗に遭った ヤられずに生きのびるための4つの対策

          昨日、バス強盗に遭った。 中南米某国の首都に向かうバスのことだ。 隣の市に住んでいるボランティア仲間と合流し、国際会議に出るために首都に向かっていた。 普通なら、まずこのバスには乗らず車で移動するようにしている。 毎日、この路線は何件(もしかしたら何十件)ものバス強盗があると、地元にはよく知られている危ないルートだからだ。 しかし、出かける段になって、仲間が「車が動かない」と言い出した。 セルモーターか燃料ポンプの故障か、いずれにしてもこのへんじゃよくあることだ。 とりあ

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          【麻薬組織とギャング】ビジネスモデルの違いは「お客様」を見れば分かる

          先週、ある麻薬組織が支配している町に行ってきた。 中米某国を拠点とする、「ロス・○○○」という通り名を持つ麻薬組織だ。 巷の話では、最近勢力を強めていて、若者がどんどん加入している急成長中の組織とのことだ。 某国ジャングルの中で覚醒剤を作り、麻薬を栽培し、自前で製品にしてメキシコ経由でアメリカに密売しているらしい。 そのナルコ-アメリカ大陸の人たちは、麻薬組織のことを「ナルコ」(narco)と呼ぶことが多い-その幹部が多く住んでいる町は、基本的にナルコが支配しているのだ。

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          【中南米】バスに乗るとき尻ポケットに入れておくべきもの

          中南米に住み始めて早15年になる。 ラテンの人たちはフレンドリーで、国自体も日本にはない「緩さ」がある。 ボクはこの暮らしが結構気に入っている。 ただし、バス以外は、である。 ここではいわゆるチキンバスと呼ばれる大型バスで移動することが多い。 シートは1列あたり、日本だと2人がけの広さだ。 でも、ここでは3人がけが普通。 混んでくると、さらに詰め込み4人座らされる。 相当きついが、まだ窓際ならとりあえずOK。 通路側になってしまうと、バスの時間は半ば拷問の時間となる。

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          殺し屋が初めて流した涙

          「まあ、中に入ってくれ。」と言われ、 その家に入った瞬間、 「ヤバい、これは死んだな。」と思った。 壁にはAK-47やM4、そして見たこともないライフルが5,6丁、かけられていた。 男の数メートル後ろに見える、黒光りする木製の大きなテーブルの上には、10丁くらいの拳銃と何箱もの弾薬が無造作に置かれていた。 100パーセント、殺し屋の家だ。 フリーランスの殺し屋か、麻薬組織のひも付き殺し屋だろう。 まさか、こんなところとは思わなかった ボクはこの時、中南米某国で、ドラッグ

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