モラハラ主への情を再確認する。

モラハラ彼氏や旦那さんから逃げた人は、『揺り戻し』があるという。
寂しさとか罪悪感とか使命感とかで、その人の元に帰ってしまうというアレだ。
私は情に薄いと思っていたが、お別れが決まってからは少し情緒が不安定だった。
しかし、言われた言葉を反芻すればするほど、「彼に必要だったのは対等なパートナーではなく寄生し支配できる人」だったと思う瞬間がある。

私はどちらかというと、色気も可愛げもない女みたいな生き物だ。そんな生き物でもセクハラまがいのことをしてくる男がいる。
それが非常に気持ち悪く、しかも親戚だったため、私の男嫌いに拍車がかかった。
それを思い切って彼には打ち明けてあった。
で、どうなったかというと、掘り返されたのは別れ話が深刻化した時。

「俺はその人を訴えないといけないね。その人が君にそんなことをしたから、僕は〇〇〇をしてもらえない不利益を被ってるんだから」

私が嫌な思いをしたことなんて、彼には微塵の意味もなかったようだ。自分が嫌な思いをするから、自分のために憤っていただけだ。

彼は良く平等や対等をうたった。耳障りのいい言葉を使うのはいっちょ前に上手い人だった。
だが、男が女を殴ることや躾で手を出すことを良しとする価値観には相容れなかった。
暴力も暴言もないに越したことはない。よっぽどお辛い目にあわれたのだろう。憐れだ。
こういうことを思い出すと、本当に彼は私が好きだったわけではないと痛感するため、揺り戻しが抑えられていく。

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