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「忙しいから、選挙に行かない」〔クリシェ【凡百の陳腐句】12〕

「選挙の行かない」ことに対する、(主に若い世代の)常套句的いいわけの一つが「忙しいから、選挙に行かない」だ。

もし「24時間365日死ぬまで働け主義」の超ブラック企業に勤めているとすれば、致し方ないかもしれない。

だが、大抵はそうではない。

期日前投票を含めた18日の投票可能期間。その間、十数分の時間すらないことなど、よっぽどのレアケースだろう。住民票を取りに行く"ノリ"で確保できるはずだ。

分刻みで行動する社長さんも、日々締め切りに追われている作家さんも、選挙に行く時間は確保できている。

もし、「忙しくて時間がないから、選挙に行けない」とすれば、時間管理の能力が不足しているからにすぎない

…かといえば、そういうことでもない。


「忙しいから」に限らず、

「政治に興味がないから」
「投票したって何も変わらないから」
「周りに意識高い系と思われるから」 
「政治家が信用できないから」


など、選挙に行かない"いいわけ"は他にもある。

しかし、多様ないいわけの虚飾をラッキョウのように剥いていった、その根底にある心理など一つしかない。

「めんどうくさい」


これだけだろう。 

「忙しいから」をはじめとする種々のいいわけは、ばつが悪いから着飾っているにすぎない。

いずれにせよ、選挙に行かないことに変わりはないのだが。

まあ、それでもいいかもしれない。

しかし、棄権は政治家への全面委任。(※)

例えば、当選した政治家が「若い者なんぞに金はやらん!」としたって、

「どうでもいいゼ、問題はナシ!」

ということなのだろうか。

まぁ、それも「この国で一番偉い者の判断」ということで、致し方なしなのかもしれない。

僕は「大アリ」なので、選挙に行くが。

※ 「棄権は、政治家への全面委任」のロジックは、後日説明します。重要ですが、本文においては傍論と判断したため割愛。

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