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“大人の学び”の学びかた(3)  「わかる」(続き)

この記事は約1,500文字。2〜3分で読めます。


前回の振り返り


前回の投稿では、“大人の学び”の3つ目のステップ
「わかる」での最適な人数についての
ぼくの考えをご紹介しました。

前回のリンク:


今回は「わかる」での
オススメの共有方法をご紹介します


「わかる」での”大人の学び” 


【再掲】“大人の学び”の学びかた(サマリー)


オススメの共有方法


前回の投稿で、
複数人で同じものから学ぶことで、

  • 1つのものから2倍・3倍の知恵を得ることができる。

  • 「複数人」で学ぶことで「わかる」がより広がる。

とお話ししました。

では複数人でどんなふうに学べば、
より「わかる」を広げることができるでしょうか。

ここではぼくが実践している方法をご紹介します。

学びたいテーマに沿った本(課題図書)を1冊選んで
「複数人」で学ぶ方法を前提にしています。


共有方法

1 課題図書を決める

  • 学びたいテーマに関して長年読み継がれている
    「名著」「古典」とよばれるものを1冊選ぶ。


2 課題図書を読む

  • 参加者が各自で課題図書を読む。

  • 事前に期限を決めておき、参加者全員がそれまでに読み終わるようにする。

  • 読んだ結果をまとめるためのフォーマットを参加者に配布する。


3 読んだ結果をまとめる

  • 各自読んだ結果を前述のフォーマットに3つの観点でまとめる。
    ・わかった(以前からわかっていたことも含む)
    ・わからなかった(主張は理解・納得できる)
    ・納得できなかった


4 結果共有の場を設定する

  • 参加者同士で結果を共有する場を設ける。

  • 「オンライン」「オフライン」いずれでもOK。

  • 全員が積極的に参加できるように最大10名程度が望ましい。


5 他の参加者とディスカッションする

  • 「わからなかった」「納得できなかった」ことの中から、
     各自重要度の高いものを選んで他の参加者に問いかける。

  • 問いかけに対して他の参加者とディスカッションする。

  • 参加者全員が発言するようにする。


これらのプロセスを通じて、
他の参加者の意見から新たな気づきを得ることで
「わかる」がより広がっていきます。


 注意点


オススメの共有方法をより効果的にするために、
注意してほしいことが3つあります。

◉ 参加者の「まとめ」(上記3)はテキストで共有する

  • 振り返るときに活用できるよう
    「まとめ」はテキスト(文字)で共有しましょう。

  • 映像や音声で共有することも可能ですが、
    効率性(短時間で共有できる)の点では文字情報が
    いちばん優れています。


◉ 対等な立場でディスカッションする

  • 年齢や役職などで「忖度」しないようにしましょう。
    「自分のような若造が・・・」などと思わず遠慮なく発言しましょう。
    (もちろん”大人”としての他人への配慮は必要です)

◉ 課題図書の内容を無理に納得する必要はない

  • どんな著名な作者の歴史に揉まれた名著でも”ひとつの意見”です。
    「偉い人が言ってるから」と無理に納得する必要はありません。
    自分の頭で考えて納得したものだけを取り入れましょう。
    (意固地になる必要はありません。「やわらか頭」は忘れずに


まとめ

  • 複数人で行うことで、同じ課題に対する多様な視点や考え方を得ることができる。

  • 学んだ結果を参加者同士で共有し、対等な立場でディスカッションする

  • 課題図書の内容や他の参加者の意見を覚える必要はない。
    大切なのは自分の頭で考えて納得すること。


次回のテーマ


次回は、4つ目のステップ
「試す」の最適な方法について考えていきます。

今日の投稿は「マガジン」にも保存しています。


ぼくの「学び」についての考えへの感想や、
みなさんの「学び」についてのご意見など
聞かせていただけると嬉しいです。

ディアログ合同会社 小川剛司(つよし)
「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」


美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。