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初心者に限らず、お絵描きする人は知っておきたいメンタルに関するお話6選

最近描いた艦これの長月です。絶賛絵柄の模索中。。。

お絵描きは基本的に自分一人で作業するもので、孤独な闘いになりがちです。
どんなに困難な壁にぶち当たったり苦しい思いをしたりしても代わりにやってくれる人はおらず。乗り越えるのは自分しかいません。それに耐えられずにぽっきり心が折れ、気がついたらイラストを投稿しなくなっていた…なんてことは、SNSでよく見る光景ではないでしょうか。

そんな辛い局面に立った際、最後の砦になるのがメンタルです。
よくスポーツで「心・技・体」と言われるように、メンタルは非常に大切な要素になります。個人的には、お絵描きする上で一番重要と言っても過言じゃないくらいです。

なので今回は「お絵描き初心者は覚えておきたい大事なポイント」第三弾として「メンタル編」、すなわちお絵描きをしていく上で知っておきたい心構えについてお話します。
今回取り上げる内容も、完全初心者からお絵描きを始めた自分の経験則に基づいて説明します。人によっては「自分には関係ねーな」となるかもしれませんが、何かしら一つでもお役に立てれば幸いです。


① 「心が折れる経験」は誰にでもある

絵を描いたり練習を続けていくうちに、もう何もかも嫌になって辞めたくなったり逃げ出したくなったりする「心が折れる経験」はありませんか?とても辛いんですけど、お絵描きを続けていく上で避けては通れない上、どんなに年数を重ねても常につきまといます
自分は2ヶ月に1度くらいのペースで心が折れました。

心が折れる理由は様々考えられます。
最高の絵が描けたと思ってSNSに投稿したら全然反応が無かった・○○さんは短期間で抜群に上手くなっているのに自分はずっと下手くそのまま・調子が悪くなって絵を描くのが嫌になった・どんなに辛い練習をしても成果が実感できない等々…理由を挙げればキリがありません。

これらの予防策は何かと聞かれると…自分は思いつきません。活動する上で不可避のものなので、自分はそういうもんだと割り切ることで上手く付き合ってます。
絵描きは初心者~上級者に関係なく、嫌でもどこかで心が折れるものだと思っています。それを何度も乗り越えた人だけが、趣味や仕事を問わずに絵描きとして活動できるのではないでしょうか。

ただ予防は出来ませんが、心が折れた際の対処法はあります。
自分の場合はいさぎよく諦めて、2~3日まるっと寝ています。辛いときに何かしても悪循環に陥るだけなので、全部放り投げて日中は昼寝、夜は早寝に全力を注ぎます。時間が解決してくれる!はず

どんなに辛いときがあっても「あ~これが前にnoteで話してたやつね」と思い出してください。辛いのは自分だけじゃないと頭で理解しておくだけで、幾分か気が楽になります。頑張るときは頑張る、けど心が折れたときは気楽に構えて自分を労わる。あまり深刻に考えず、お絵描きと程々な付き合い方をした方が案外長続きするかもしれません。

もう一度言います。心が折れる経験はみんなあります。みんな見栄はって隠してるだけです。あなただけじゃないので安心してください。

② 調子には波がある

常に最高の状態でお絵描きできればいいんですが、現実はそうはいきません。
物事がすべて上手くいくような期間もあれば、何をやっても全然駄目な時期も。

これに関しては「調子には波がある」ことを知っておくだけで十分です。
体調管理である程度はコントロールできますが、全てを完璧に整えることは難しいです。調子が最悪な期間は心も折れやすいので要注意。
調子がいいときはガンガン描いて、調子が悪いときは自分をベタベタに労わりましょう。

話が逸れますが、1つ小話を。
上達の過程をゲームのレベリングに例えることがありますが、現実はレベルアップだけではなくレベルダウンもする点に気をつけたいです。
一度上げきったらずっとそのレベルのまま…ではありません。日々の練習を怠ると、当然のようにレベルダウンします。
これを回避する方法は一生お絵描きし続けるしかないと自分は思ってます。お絵描きは一度始めたら一生付き合っていくしかないんですね~。止まるんじゃねえぞ……

③ アウトプットだけでなく適度なインプットもする

特に歳を重ねていくと顕著になる事例です。いわゆるインプットとアウトプットの関係性。
絵を描いてアウトプットするのは当然大事ですが、そればかりしているといずれ何も描けなくなるかも。自分も一時期ありました。

インプットの方法は様々あります。読書する・映画やミュージックビデオを観る・音楽を聴く・散歩やドライブをする等々……
覚えておきたいのは、これらのインプットは1日にまとめてではなく日常的にやった方がいい点です。
インプットは、普段からやってないと意外と労力を要します。普段外出しない人がいきなり遠出してもスケジュールをこなすのに手一杯で旅行を楽しむどころじゃないのと同じです。
1日30分とかでいいので、インプットも習慣づけると楽になるでしょう。

④ 適度な無理はする・無謀なことはしない・休む時は休む

「上達」を意味するものの1つとして、自分にできることの上限を上げていくことが挙げられます。
全力に近い90%~100%の力で描くことで次回はもっと色んなことができるようになる、といった感じ。これが「適度な無理」です。
※50%程度のぬる~い力で絵を描いたり練習していては上達は見込めません。上手くなりたいなら毎回ベストを尽くし、積極的に上限を上げていく必要があります。

では、120%の力を出そうとしたらどうなるか?
睡眠時間を削る、カフェインやタバコで身体に鞭を打つ、身体にガタが来ても描き続ける等々…健康や時間を犠牲にして描くしかないです。
そしてこれらは不眠症や依存症などの形で必ず反動が返ってきます。当然メンタルにも悪影響です。最悪、実生活にも支障をきたしかねません。これが「無謀なこと」です。
可能であれば避けた方がいいです。

では、調子が悪いときはどうすればいいのか?
何もやってもうまく行かない時は必ずあります。そういう時は思い切って休みましょう。
スマホを見たりゲームをしたりしてもいいですが、画面を見続けるのは意外と目が疲れるので結果的に休みにならなかったりします。昼寝をする、散歩をする、ドライブをする等々…目を使わない方法で気晴らししましょう。これが「休む時は休む」

以上、自分が心がけている3か条「適度な無理はする」「無謀なことはしない」「休む時は休む」でした。
※今のところ自分は時間に余裕があるのでこれらを守れていますが、もし今後余裕が無くなれば時間を犠牲にすることは付け加えておきます。。。

⑤ 他人と比較しない・他人に追いつこうとしない

「同じ時期に始めた○○さんはめちゃくちゃ上手くなってるのに、自分は下手くそのまま…」と悩んだことはありませんか?
これにはいくつかタネがあります。

まず1つは、人によって前提条件が違う点です。
例え話をします。ある時2人が同じタイミングで、初心者としてお絵描きを始めるとします。
1人は「全く絵を描いたことがない・筋トレもほとんどしていない・働きながら絵描きを始める」とします。
もう1人は「子どものころからずっと落書きはしてきた・運動部だったのでそれなりの筋肉がある・貯金を使って絵描きに専念する」とします。
この2人が同時にスタートして、より早く成長するのはどちらでしょうか?

言うまでもないですが、後者が圧倒的に伸びます。
極端な例を挙げましたが、始めるタイミングは同じでも人によってスタート地点と環境が全く異なるケースがよくあるんです。むしろ全く同じは非常に稀。
普段から落書きしていれば「絵描きの習慣化」というスタート地点で大きな差が、筋肉があれば「絵を描き続ける体力」で差が、絵描きに専念すれば「絵を描ける時間」で差が生まれます。
前者の初心者がお絵描きする上での前提条件を整えてる間に、後者の初心者はどんどん先に進んでいくわけですね。
こうなると当然、同じ初心者でも成長速度は全く異なります。

前置きが長くなりましたが、要は成長速度なんて人それぞれだからマイペースにやろうぜって話です。他人と比較して焦っても何のメリットも無いので。

それと似たような話になりますが、他人に追いつこうとしてもいけません。あなたが追いつくのにかかった年数分、相手は先にいっています。
よそはよそ、うちはうちです。マイペースにいきましょう。

なお、「SNSにイラストを投稿しない人は『井の中の蛙大海を知らず』で上手くならない」とかたまーに目にしますが、おたまじゃくしにもならないうちに海に放り出されたらどうなるかなんて火を見るより明らかです。重ねて言いますが、マイペースにいきましょう。まあ現在は完璧に上達しきってから投稿すると「AIで描いたのか!?」と疑われますが

⑥ 「絵で手っ取り早く稼げる方法!」や「簡単にプロになる方法!」はほとんどが眉唾物

そんな便利な方法があるなら有名クリエイターからもっと大々的に宣伝されるはずなのに、それが無いのは何故でしょうか?
そういう上手い話なんて存在しないのを、当人たちが一番よく知っているからだと自分は思ってます。実際に自分も丸3年絵を描いてきましたが、一番効果を実感したのは毎日の地道な練習でした。

人は「絶対」「確実」「簡単」「短期間」「ここだけの話」という甘いワードに惹かれがちです。故にお絵描き初心者は情報商材屋の格好の的です。
この手の人物の目的は金を稼ぐことのみで、誰かの役に立つことは考えていません。売れれば万事OK。その結果他人が不幸になろうと知ったこっちゃないんです。
その商材を買うよりも、設定集や教本・好きな漫画を買った方が何十倍もマシなので、買うならそちらをおすすめします。

あと、某有名イラストレーターが提唱している短期間上達法にも注意が必要です。
先述のような、ウケのいい甘いワードがてんこもりです。あれは色々犠牲にする必要がありますし、ぶっちゃけほぼ根性論です。コメント欄に登場する「こんなに上手くなりました!」と喧伝する人は「自分は特別な存在である」という自己顕示欲を満たしたい動機が多分に含まれているので、真に受けない方が身のためです。
絵描きの習慣化が無い初心者がやっても心が折れるだけなので、面白半分に捉えた方が気が楽です。ちなみに自分はやりません。しんどいし(


● まとめ

以上、ざっくりとしたご紹介でした。
ほかにも「『信用』は早めに意識しておく」とか「趣味で描くのか仕事にするのかはなんとなくでも考えておく」などありますが、長くなるので割愛します。
今後もメンタルに関する話は定期的にしていくつもりなので、気が向いたら見て貰えると嬉しいです。

次回は「お絵描き初心者は覚えておきたい大事なポイント」の最後として「身体づくり編」をお送りする予定です。しばらくお待ちください🙌

ここまで読んでいただきありがとうございました。
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