ユキ丸

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ゆきまる|『ユキ丸の小説家目指してます、note』| 心機一転で、短歌・小説を書いてます🎵 夢階段の日常をあれこれ綴ります

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  • 『ユキ丸の小説家目指してます、note』

    ユキ丸の小説家を目指して、もしゃもしゃする日々を綴ります

最近の記事

エッセイ|テキストを発酵させよう

 ひとつの創作に、どのくらい時間をかけているだろうか?  創作をするときに、時間単価で考えていないだろうか? わたしは一時期、そうだったかも知れないと思っている。書く時間を時間で区切って、仕上げていたことがあったかも知れない。急ぎの仕事じゃないのにね。でも、それではやはり、ダメなんだと思う。  昨年つくった短歌、文章を読み直す。まだまだ、手を入れられる。未完成だったって証拠かも知れない。一度作って、寝かせて、もう一度直して、寝かせて、それからもう一度。そのくらい時間をかけ

    • エッセイ「15」|短歌に寄せて

       地元の図書館で「十五」と検索すると、約500件のヒットがある。その中には、『十五少年漂流記』や『徳川十五代』、『私の八月十五日』といった戦後七十年を振り返る書籍や『直木三十五全集』や『十五夜』、『拝啓十五の君へ―アンジェラ・アキと中学生たち』などと云った本が並んで出てくる。  このように十五のイメージは様々なのだけれども、そのなかでも、わたしを惹きつける十五歳と云うのは、特別な時期なのだと云うこと、年を経て思うとつくづく感じるもの。しばらく検索画面を眺めていて、ずばり『十

      • 掌編「いつもの人」|お題:春めく|#青ブラ文学部

        #青ブラ文学部お題「春めく」に、参加させていただきます。 お題:春めく 『いつもの人』 もう3年も前のこと。 わたしはその頃、朝のコンビニでアルバイトをしていた。 朝は、コーヒーと新聞を買ってゆく人、野菜ジュースとおにぎりを買ってゆく人、 だいたい、いつも同じお客さんが、同じ時間にやって来ていた。 みな、急いでいる。俯いている。 しかし9時を過ぎると、店内はパタリと人が少なくなる。嘘のように。 そのお客は、いつもだいたい、9時を過ぎた頃にやって来た。 大きな白い猟犬を

        • 掌編|意味のある人生|#青ブラ文学部

          #青ブラ文学部のお題「答え合わせ」に参加します。 お題:答え合わせ 『意味のある人生』 わたしは棘のある薔薇だった。 人から、あなたは美しいと云われても、素直に喜ぶことができなかった。 むしろ警戒して、その彼との間に予防線を引いて、彼を遠巻きに眺めているのだった。 ぐさりと棘を刺してしまうこともあったわ。 そんなとき、彼の瞳の黒目は灰褐色を帯びてゆき、 とても悲しそうに、わたしを憐れむのだった。 生意気な女だった。 誰か一人のものに収まりたくなかった。 彼はある日云っ

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          霧の港|#青ブラ文学部 お題「港」

          #青ブラ文学部のお題「港」に、ショートショートで参加します。 『霧の港』 「船長、もうすぐです。桟橋が近づいてきました」  わたし前は方を睨みながら云った。今朝は濃い霧である。 「霧が晴れるまで、待ちましょうか?」 「うむ。しばらく待機しよう」  船長はレーダーを見つめていた。  二月の朝は一年のなかでも一番冷え込む。今朝のような濃霧もまま発生することがある。こんな朝は、いつもより用心しなければならない。なにが起こるか分からないからだ。かぼす港から出発したこのフェリーは

          霧の港|#青ブラ文学部 お題「港」

          2024年元旦に短歌よむ

          ぱらふぃんで元旦の窓透かしたら花吹雪きらきらきら散った 毎日はふつうがいいの写真立て乱反射してプリズムつくる 窓際のスウイトピーに射しかかる光はおどり輪郭を縫う 会えたならそっと散らして雪のいろ描きかけの絵の空席にふる お正月、いかがお過ごしでしょうか? わたしは喪中と云うこともあり、普段と変わらないお食事とスケジュールで、あまりお正月らしくないお正月です。 短歌を始めて、5年目。受賞歴もなく、こつこつ自分で書き貯めていますが、少しは上達してきたでしょうか? わた

          2024年元旦に短歌よむ

          被フォロワーの心得 ~“気” を投げてみる

          ✨明けましておめでとうございます✨  本年もよろしくお願い申し上げます‼️ ユキ丸は、エブリスタでweb小説を投稿しているのですけど、その感想から、、 noteもそうですね😃 投稿させて頂くと、フォロワーさんのリアクションがあったり、フォロワーさんが付いたり、、ありがとうございます😃✨🍒 投稿するときって、どんな気持ちですか? フォローしてくれると良いなぁ、とか、すき欲しいなぁ、とか、、 で、エブリスタでは、フォロワーさんの投稿小説を読むのもかなり楽しいんです。被フォ

          被フォロワーの心得 ~“気” を投げてみる

          無意識に書いた短編に、  自分の世界観が漏れてしまう、、

          webラジオに上げたユキ丸の短編に読者さまからコメントを頂きまして、やばっ、ユキ丸の勝手な自分だけの世界観がwebラジオ小説に漏れ出て居たことをご指摘頂きました💦 まず、ユキ丸がスタエフ(stand-FM)に上げた短編をご紹介しますね✨     *.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.*.* あったまる『貧乏神のおはなし』 昔々あるところに、貧乏神が居りました。貧乏神は、使い切れないものがもったいなくて、いつもイライラして居りました。 例えば、カ

          無意識に書いた短編に、  自分の世界観が漏れてしまう、、

          虫の声を聴くのは、、、、、日本だけ?

          この秋、エブリスタ(web小説)とスタンドFM(webラジオ)を始めました。やはり、1ヵ月ほど経ってくると、更新のアイデア出しがネタ切れになる日も出てきます。 そこで、今までの更新を振り返ってみました。するとやはり、キラキラ系のネタとアンバーなネタでは、キラキラ系のネタの方が読者さんの反応が良いことが見えてきました。 やはり読者さんは、キラキラ系を読みたいのだなぁ、と思いました。が、ここでなんですが本日は、多少好き嫌いのあるネタかも知れません。本日は「虫」をテーマにキレイ

          虫の声を聴くのは、、、、、日本だけ?

          新説『あんたがたどこさ』

          こんにちは❗ 11月から初詣を受付中、、と言うヘンテコな年の瀬ですが、如何お過ごしでしょうか? 本日は、童謡『あんたがたどこさ』を取り上げたいと思います。誰もが知ってるあの手まり歌ですが、念のため、こちらです あんたがたどこさ ひごさ ひごどこさ くまもとさ くまもと どこさ せんばさ せんばやまには タヌキがおってさ それを りょうしが てっぽうで うってさ にてさ やいてさ くってさ それを このはで ちょっと かぶせ でしたね🎵 思い出して貰えたでしょ

          新説『あんたがたどこさ』

          「鳥の跡」からボトルメッセージまで

          この前の帰り道、近くの畑に猫の足跡と鳥の足跡を見つけてパシャリ。耕したばかりのふかふかの畑に、「最初の足跡付けたい」って、人間も猫も鳥も、みんな同じなんですねぇ😉 今朝、辞書を引いた文字の隣にあった「鳥の跡」と言うワードを見て、まず、この写真を思い出しました🎵 一言言わせてもらえば、なぜ、猫の跡でなくて、鳥の跡だったのかなぁ(^^ゞ🐥 「鳥の跡」の意味ですが、 1.文字、筆跡2. 手紙3.ぽつんぽつんと書いた下手な文字 となってました。中国の黄帝の時代に(そうけつ)と

          「鳥の跡」からボトルメッセージまで

          エブリスタのメリット2選🎵

          おはようございます🎵 このnoteでは、ユキ丸の小説は直接上げていかない予定なのですが、先生にオススメしてもらいエブリスタを始めました✨ 既にエブリスタを使っている方もいらっしゃると思いますが、ユキ丸はエブリスタを2-3箇月眺めて、ようやく、まずはやってみるっきゃない❗と、始めたところです😊 エブリスタの良い点を2つ上げます ・表紙や各ページに画像(絵、イラスト、写真、(動画?))が付けられること → ユキ丸は絵や写真もやるので、文章だけでない世界観を、自分の趣味だけ

          エブリスタのメリット2選🎵

          小説@オンライン元年

          3連休ですね、我慢の3連休とやらで、おうちで過ごしております。でも、もともと小説書けるなぁ~♪と思っていましたので、ユキ丸は我慢してないかな さて、読書の秋2020ですよね。うん、今年はオンライン元年ですからね。著者の方をオンライン・イベントで見かけることも多くて、そこでファンになり、著書を読んだ、と言う流れもありますよね ユキ丸も、そんな流れでファンになったお二人が、ちょうど『新潮』2020年12月号の冒頭を飾ったので、それについて書きます まずは上田岳弘氏。上田さん

          小説@オンライン元年

          note再開~♪

          まぁ、小説家を目指してます、と言って模索するものは沢山御座います。今朝も、早朝から初めての音声ブログを作って初投稿して、午前中ケアマネさんが来て、母の定期的な日常チェック&おしゃべりをして、そうそう、noteを再開しよう、と格闘して居る次第です。 音声ブログ(stand.fm) https://stand.fm/episodes/5fb70154bfd8316b2e3a1bd2 前回投稿は、既に5年前ですけど、今回は続けたいですね~ なにしろ、以前より書いて居りますし、

          note再開~♪

          〈5月の台風〉

          未明の雷鳴に、ねぼすけのくまごろうも、もそもそ枕元の目覚まし時計に、手を伸ばしました。 「朝の4時。まだ、早いな」 くまごろうは、ゴボウ茶を一口飲むと、また、お布団に戻りました。

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          〈5月の台風〉