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菩提心の称賛《宝珠の灯》第123偈

123)菩提心は、広大無辺で
堅固な大地をも、尽く揺るがす。
如意宝珠の後に続く者にとっては、
この力が想像もできない。


 
四行目は「この力は、思い出すことが難しい。」が直訳。
 
以前どこかで聞いた話。
 
釈尊が、
「自分の菩提心が偽りでないことは、この大地が知っている」と言った時、
大地が揺れて黄金の女神が大地の裂け目から現れ、
その通りだと請け負った。
 
もう一つは、幼子のような二人の菩薩が如来の前に参上し、
「わたしはこれから、一切衆生の利益をなします。」
と誓った時、
 
地の底から轟く、山が動くような低い音とともに、
大地が揺れ、
天から花が降ってきた。
 
童子の菩提心の証人として、
大地の女神が地震をおこしたらしい。
 

如意宝珠は、今生の幸せを与えてくれる宝を象徴する。
 
今、目の前の楽のみを追い求めるものは、
転生を超えて、
時空を超えて、
全ての衆生のためにその力を発揮する菩提心の影響力を、
 
心の隅に思いつきもしない。
 
スペックが高すぎるのか。

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