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しんじる

信じるものがあると、
人は強くなる。
 
倒れても起き上がることができる。
 

以前、インド東北のラダック地方で洪水があって
家が流され、沢山の人が被災された時、
そこにおられたお坊さんの先生がいっていた。
 
信仰のある人は
家族を失うような悲しみがあっても
祈りで自らを救うことができた。
 
信じるものがない人は
悲しみに心を奪われて
立ち直ることが難しかった。
 
信じることの強さは
逆境の中ではっきり分かる。
 

逆境でなくとも
自分のことをラッキーだと信じている人は
幸せでいられるし
実際幸運が舞い込んでくることが多い。
 
というか、
同じことが起こっていたとしても
幸運の印として受け取ることができる。
 
雨が降ると
天が喜び、浄化されていると感じ、
嬉しくなる。
 
雨が降って濡れると憂鬱になっている人より
ずっと幸せでいられる。
 

信じことは集中力でもある。
確かな心の拠所として
一心に信じるから。
 
信じるものがある人の心は
安定して揺らがない。
 

ならば、何を信じるかが大切になる。
 
幸せ、明るさに繋がることを信じれば
一歩一歩幸せへと進む。

朝起きることができて良かった。
今日一日、無事に終えることができて良かった。

何気ない日常でも、それを恙なく送れたことで
護られていると感じ、
自分の幸運を信じることに繋がる。


自分を幸せだと信じている人は
逆境に遭遇しても
自分が更に幸せになるチャンスだと思って
困難に立ち向かい

それを乗り越えれば
本当にもっと幸せになる。

乗り越えられなくとも
良い経験をしたと人生の肥やしにして、
結局乗り越えたことになる。

これはお得ではないか。

反対に、
不幸、闇に繋がることを信じれば
心の重力の法則で
ゴロンゴロンと不幸へ落ちていく。
 

信じた通りに現実は動く。
 
どちらを信じるかは自分で決められる。
 
幸せになるツールとして信じる心を使うなら、
自分を信じて、
自分は幸せになる価値があると
信じよう。
 

生れてきている時点で
実際そうなのだから。
 

直子デチェン
1970年千葉県出身
1999年初渡印
チベタン・ライブラリー講座履修
2003年〜2016年
ダラムサラ仏教論理大学聴講(全科目履修)
ブログ https://note.com/dechenblog
のんびりしたインド生活、旅日記、仏教話をつらつら記す。
龍樹著『中論』・仏護著『ブッダパーリタ(仏護註)』・月称著『顕句論』・ツォンカパ著
『正理の海』翻訳
https://www.dechen.jp/ で公開

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