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読書感想:「三体2:黒暗森林」

読んだ後、夜空を仰ぎながら心配になってきました。「あれ…? ボイジャーってやっちゃってるよね? どうすんだろ、あれ…」

「三体2:黒暗森林」は、SF小説界最高の賞とされるヒューゴ賞受賞の傑作エンターテイメント・超弩級・徹夜必至小説「三体」の続編で、上下2巻からなる小説です。

三体シリーズの感想をネタバレ無しに書こうとすると、どうしても「面白い」とか「凄い」とかだけになってしまいますので、この感想も「凄い」とか「面白い」とかだけ書くことにします。

第一作目の紹介や感想をこちらに書きましたのでよろしければ。

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黒暗森林の意味

三体人の弱点と、その弱点を突く面壁者計画というトンデモ計画を軸に話しは進みます。

「上」が想像以上に面白く、これ以上はなかろうと思ってた「下」はさらにそれを上回る面白さ! それぞれの登場人物の予想外の行動に大興奮! 未来世界の都市や宇宙戦艦内部の描写にもワクワクさせられます。きっと著者もこれ書いてて楽しかったろうな。

そんな面白さ満載のお話しを通して描き出されるのはタイトルにもある「黒暗森林理論」。 フェルミのパラドックスへの回答でもあり、人間社会でのテロや冷戦についても語っていると感じました。

最初、なんか怖いタイトルだなぁと思ってましたが、なるほど実際怖い…。
これを読んだ後は夜空の見え方が変わります。 今までと同じ気持ちで眺めることはもうきっとできない… 満天の星空を眺めながらのデート、なんて不吉な!

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面白すぎて続編が待ちきれない

これ絶対映画化あるし、コミカライズもありますね。 史強の兄貴の配役ピッタリだね!とか、オレの東方ちゃんはこんなはずじゃない!とかワイワイ賑やかになりそうな予感。

続きが読みたくて堪らなくなるので、最終巻の「三体3:死神永生」の発売日が決まるまで読むのを待っていました。
黒暗森林でそれなりの決着はついたはずなのに、この後まだ上下2巻もあるの!? 今度はどんな展開、そしてどんな結末が待っているのでしょうか?

黒暗森林を読むのはもうちょっと待った方が良かったかも… 最終巻の発売日までもう一日たりとも待ちきれない気分です。


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