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【昭和のまんま】紀州の玄関口「JR和歌山駅前」のレトロアーケード・みその商店街と駅裏の激渋大衆食堂

何かと25年前の毒物カレー事件を引き合いに出されたり、紀州のドンファンみたいなイロモノが悪目立ちしたり、日本語の「ザ行」が発音できなかったり、挙句の果てには“近畿のオマケ”などと見下される和歌山県の県庁所在地和歌山市。和泉山脈を跨いで大阪府に隣接する土地でもあるが、和歌山市から大阪市までは約70キロも離れており、大阪のベッドタウンとしての伸びしろも薄い。毎年1万人ずつ県人口が減り続ける深刻な状況が続いており、ピーク時の昭和60(1985)年に人口約108万人だった頃と比較すると、2023年4月時点では約89万6千人。2060年頃には県人口は今の鳥取県並みの50万人程度になるものと予測が立てられている。

天王寺から阪和線に乗って辿り着く紀州の玄関口「和歌山駅」

天王寺駅からJR阪和線に乗ってコトコト揺られて辿り着く紀州・和歌山県の玄関口JR和歌山駅に降り立った。大阪方面へ通じる阪和線と、橋本・奈良県方面に伸びる和歌山線、御坊・紀伊田辺・新宮など南紀方面と南海和歌山市駅方向へ伸びる紀勢本線、そして“たま電車”で一部の乗り鉄ヲタどもにはお馴染みの和歌山電鐵貴志川線に乗れるターミナル駅の一つである。

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