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【純喫茶ブームってなに】“マル屋”が休業した今の大阪市内で最も安いと思われる喫茶店が意外にも「谷町九丁目」にあった

今、巷は“純喫茶ブーム”なるものが起こっているらしい…まあ、厳密には何度もぶり返しているものですけれども、こういう話が出てくると大抵はTBSのマツコの知らない世界でそのネタが取り上げられたばかりで、あとはネット上に散らばるバズり目当ての後追いアフィメディアがよってたかって書き殴るという流れが出来ている。腐ってもテレビはテレビである。なんだかんだ言って世間への影響力は未だもって絶大なものだ。

とりあえずマツコの番組に紹介されてしまった店はこちらとしては食傷気味で“ご遠慮させていただきます”としか言えないわけだが、最近じゃそんなブームをビジネスと捉えて、わざわざ長々と使い古した“昭和の純喫茶”をリノベーションして、20代・30代の平成生まれの若い女性目当てに「オサレトロ純喫茶」として売り出して、蓋を開けてみればお会計は南青山・代官山プライスという、真面目なのかふざけているのかよく分からない店が増えつつある。我々がその辺の“違和感”を記したこともあったが、気がつくとそれからだいぶ年月が経っていた。

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