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【川崎の最果て】乗り換えで商店街を歩かされる「稲田堤駅前」の場末過ぎる風景

当ページは2019年6月から東京DEEP案内で公開していた記事を諸事情により有料記事として再公開しているものです。ご了承下さい。

川崎と立川の間を片道1時間(快速だと40分)で結び、おおむね東京都と神奈川県の境を成している多摩川に沿って延々と走る「JR南武線」…ここは東京のベッドタウンである川崎市の北部と京浜工業地帯のある同市の南部を唯一繋いでいる。川崎市では一時期市営地下鉄「川崎縦貫高速鉄道」なんてものが計画されていたそうだが、それは実現には至らず、今もここが実質的な“川崎縦貫線”である。

もう駅舎からして既に場末感しか漂っておりません!南武線稲田堤駅

そんな南武線における川崎市最北の駅がこちら「稲田堤駅」。ここまで来るともはや川崎よりも稲城とか府中の方が全然近い。川崎市役所から20キロ以上も離れていて、なぜここが川崎市の一部なのか未だに理解に苦しむわけだが、戦前の昭和13(1938)年からずっと川崎市(旧橘樹郡稲田町から編入)に属しているので、そもそもここが川崎であることに疑問符を示す事すら不自然なのだろうか。

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