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78社落ちた末にスタートアップに入社→メンタルダウン退社。でも、今も生きてます。

はじめまして。
最近は胃もたれが激しくて、家系ラーメンでも『薄め、少なめ、柔らかめ』を頼みがちな人事の樹です。

今回は「仕事が上手くいかない」「人生このままでいいのかな」って人向けに、こんな感じで生きていけば良いんじゃないっていう僕の考え方を紹介していきます。

▼こんなこと書いてます▼
・採用市場は売手有利っていうけどそうじゃない
・レベルアップだけがキャリアじゃない
・自己分析に命を懸けてみない?

ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

そもそも樹って誰?

簡単に自己紹介すると、大学卒業してからこんな人生を送っている28歳の人事です。

※22〜29歳の僕の人生

20代前半は沈んだ人生を歩んでいました。全部を説明したら長くなっちゃうので「スタートアップで病むまで」「適職を見つけるまで」の2つに分けて説明します。

新卒→病む→75社落ちてスタートアップ→病む

新卒ではITコンサル企業に入社して、バチバチの上司のもとで働いていました。

わからないことを質問したら、僕に”気づき”を与えるために直接答えを教えず、間接的に答えに導こうとする。そして僕が答えにたどり着かないとめっちゃイライラし始める。人間力の乏しいソクラテスみたいな上司です。

僕は人に言い返したりしない性格ということもあり、言われるがままに働きました。それに新卒だったこともあり、自分が置かれている状況が普通なのか間違っているのかがわからなかったんです。ただ、体は正直。結局、2年も持たず病んで辞めました。

そこでいったん四国の実家に帰省して療養に専念します。なんやかんやあって1年かけて回復して、就職活動を行っていたのですが…全然受からないんすよ。

それどころか、1次面接にすらほとんど進めませんでした。

病んでたことは言わない方が良いかと思って「両親の介護で離職していた」と嘘をついていました。それでも、20代前半で1年のブランクはだいぶんマイナスに働くらしく、めっちゃ落ちました。就活は売手市場なんていいますけど、全然そんなことなかったみたいです。

ちなみに40社以上落ちたころには、転職エージェントすら連絡が途絶えました。彼らって転職を成功させたら報酬が発生するわけなので、採用される気配がない人は相手にしないみたいです。(当たり前のことだけど、少し悲しかった)

最終的にはWantedly経由で受けたスタートアップ企業(76社目)に入社します。ただ、かなり個性的な会社でした。月間残業時間は100時間越え、怒号がBGMのように鳴り響き続けるオフィス、タトゥーが入っている幹部たち。僕は再び病みました。

僕から見た幹部たちの様子。見る人が見ればかっこよく見えるんだろうねって感じ。

そもそも、なんでそんな会社に入ったかといえば…75社落ちたせいで頭おかしくなってたんです。落ちすぎてめっちゃ働きたくなってた、それもブランクを埋めるためにハード目な職場で。皆さんもありませんか? お腹減ってたら嫌いなものにすら食欲を感じるとき。それと同じです。

ガチで適職探し→大手人事へ

病んでスタートアップを退職後、すぐに次の仕事を始めます。実家で療養中に貯金を使い切っちゃってたんですよね。

ただ、スタートアップでがっちり採用系の仕事をしていたこともあり、その領域の専門知識を得ることができていました。そこら辺を評価してくれたのか仕事はすぐに決まりました。

でも、職を得ることしか考えてなかったので、カルチャーフィットできないところに入社。スタートアップを1年もせずに辞めてしまったこともあり、辞め癖がついちゃいまして、その会社も3ヵ月で退職。その後、2社連続で短期離職します。

ただ「さすがにヤバい」と感じ始めたんです。転職先はスタートアップばかり。年収は新卒と変わらない程度、貯金もできないから生活水準は変わらないまま年だけ取っていく…。

「なんとかせにゃあかん」と思い、キャリアについて考え始めます。とりあえずキャリア系の本、適職探し系の本、などを読み漁りました。あと、遺伝行動学系の本も参考にしました。正直、遺伝行動学系が一番役にたった気がします。詳しくはまたいつかまとめますが、やっぱり遺伝的に自分が向いている仕事を理解したうえでキャリアを構築するといろいろ楽です。

あと復讐するかのように転職エージェントを使い倒しました。(ごめんね)

僕は遺伝的には内向的&共感性が高く身近な人のために能力を使うことに喜びを感じる。あと、変化が激しい環境よりは落ち着いた環境の方が強みを発揮できることもあり、大手企業の人事部を片っ端から受けました。

最終的には、大手IT系企業に受かり、そこそこに幸せな人生を歩めています。社会人になってからずっと、自分的には人生のどん底だったので、現状には結構満足しています。

普通に生きるって難しくないですか?

こんな感じの人生を歩んで1つの真実に気づきました。そう、普通に生きるって結構ムズしくないですか

そもそも人が普通だと思う”生活水準”って、卒業大学のレベルとか、実家の太さとかで形作られると思うんです。というのも、卒業大学毎に収入は予想できるし、親が稼げていたくらいの金額は自分も稼げるだろうな~と感じるのも自然の摂理…。しかしですね、僕の経験上、これらの予想は割と外れます。

だって子供の数が減っていく中でも、大学の定員数は大きく減少しませんよね(そんなことしたら教授や職員が路頭に迷う)。つまり、有名大学ですら学生の質は年々落ちているのです

また日本経済はバブル崩壊から右肩下がり。沈みゆく国で上の世代(両親)が提供してくれた生活環境と同じような水準で生活しようと思うなら、両親以上に稼がなくてはいけません

ちょっと荒いですが、文部科学省のデータをもとに作成しました。

普通の人間は両親と同じくらいの能力しか持っていない。なのに希望する生活水準を実現するためには能力以上のものが必要…。取れる選択肢としては、それでも一生懸命頑張るor現実を受け入れてそこそこに生きる。この2つだけ。こんな感じで、理想の生活を実現するって結構むずいんですよ

皆さんがどう思うかはわかりませんが、僕はもう頑張りたくないので、そこそこに生きていくを選びました。

生き方を見直してみた

そこで26歳の時、生き方を考え直し、まず30歳でどんな人生を実現したいのかを洗い出しました。

  • 年収は500万

  • 残業時間は月40時間以内

  • 週3リモート可(とにかく家で居たい)

※現在はリモート以外の目標を達成できています。

人によってはこの基準をめちゃくちゃ高く感じるかもしれません。別の人にとってはこれくらい20代前半で達成できていたかもしれません。今となっては恥ずかしい話ですが、僕は30歳までに年収800万は楽勝だと思ってました…。(思い上がり甚だしい)

でも、自分の能力を鑑みたり、理想の生活水準を考えてみたりして『年収800万円って僕レベルでは無理』とか『いやいや、そもそも800万より自由が欲しい』とか思い直しまして、上記のような基準にしたんです。

そこから逆算してどんな会社のどんなポジションに着けばいいかを考えます。さらに、死ぬ気で自己分析した結果を使い職種を選択&言語化して面接に挑む(自己分析したら自動的に強み、エピソードは洗い出される)。結果的に今の仕事についた感じです。

人によってはレベルアップしない人生を目指す僕の生き方を刹那的だという人もいるでしょう。もちろん僕も、一生懸命働く人は素晴らしいと思いますでも、そういう生き方が出来ないって気づいたんです。それに、ダラダラしながら最低限の幸せを担保できる人生って安いJ-popみたいな生活ですけど、結構幸せなんですよ。

いつかは考えが変わるかもしれませんが、今のところは納得感を持って生きてます。

人生難易度が高いと感じているみなさんへ

ここまで書いたのは僕の人生の話です。でも、僕と同じような苦しみを感じて、かつその苦しみから上手く抜け出せていない人は多いのではないでしょうか。(人事だからこそ、そういう人をたくさん見てきました)

僕の場合は、たまたま人事系のキャリアを歩んでいたので、早い段階で納得がいく生き方を見つけられました。でも、世の中のほとんどの人は人事職以外の人。ひたすら全力で走る毎日が続いているのではないでしょうか?

だからこそ、僕が過去に感じたような生きづらさを解決できるような情報を発信できたらなと思ってます。

引き続きよろしくお願いいたします<(_ _)>

▼今後書きたい記事▼
・死ぬ気でやってみた自己分析
・就活は世間で言うほど売手市場じゃないので、これだけは注意して
・カルチャーフィットってつまりキャラ被りしない環境ですよね?

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