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分析をすることが目的だったあのころ


広告運用のお仕事は数字まみれ

  • 何回広告が表示されたのか?とか

  • 何回を広告をクリックしたのか?とか

  • 広告が表示された回数のうちどれぐらいの割合でクリックされたか?とか

  • 1クリックあたりに支払った広告費用はいくらか?とか

みたいな感じで、書けば書くほどたくさんでてくるんですけど、もうほんと広告運用の現場では常に3文字の横文字と、数字がどうなのかという話で大賑わいなわけです。
この数字と睨めっこして、一日が終わってしまうなんてこともあるし、分析しても答えは見つからず、今日はなんもしとらん、みたいにガッカリして終わってしまう一日もあったことを覚えております。

なんのための分析なのか?何が知りたいのか?

ある時期から、どんなキッカケかは忘れましたけれども、さあ分析するぞって時に、そもそもなんのために分析するのか?分析を通じて何が知りたいのか?と、自分に質問するようになりました。
データの海へ飛び込む前に、「おい、何を分析しようとしてるんだ?それやって何が知りたい?」と、飛び込む一歩手前で、やめるようになったのです。
この自問自答がないときは、コンバージョン数(顧客獲得数)が減ったのはなんでだろう、インプレッション数が減ったのはなんでだろう、テツandトモバリに、なんでなんでしまくっていました。
また、当時の僕の上司はとても勉強熱心な方で、TOYOTAの5whyというものを取り入れようとしてて、トヨタでは、なぜ?と5回繰り返すんだぞ!なんて煽るものですから、僕は毎日「なんでだろう〜♪」となっていたわけですね。
それはそれで楽しかったですし、学びも多かったので、今となっては良い思い出なのですが、ちょっとだけ非効率だったかなって思ってます。
検索広告しかない時代に、「インプレッション数が減ったのはなぜ?」って、今思うと面白いなぁ。

分析のアプローチを変えてからどうなったか?

その後、分析する目的を明確にしてから、分析するようになりました。
それが明確にならないうちは掘り下げないようにしました。
分析目的を明確する、ということは、知りたいことを明確にするということ。分析を通じて得たいことを明確にすることだと思っています。
分析目的を明確することにより、このように自分への質問の内容が変化しました。

コンバージョン数が減ったのはなぜか?

コンバージョン目標とのギャップをうめるために有効なチャネルはどこか?

なんのために分析するのか?→ コンバージョン目標とのギャップをうめたい
何が知りたいのか?→ギャップをうめるための打ち手が知りたい

当時の僕を振り返ると、分析することが目的だったのだろうなと思います。
目の前に広がる数字の海で、バタフライしているわけです。次はクロールだ、次は背泳ぎだ、と。
そもそもなんのために泳いでるんだっけ、広告主とともに数字の海を渡り目的地にたどり着くことを考えるようになってから、ほんの少し行動が変化しました。
今、分析のお仕事してて、苦労されている方にとって、何かしらの気づきになれば嬉しいです。

それでは。

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