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スポーツ外傷・障害 評価101

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スポーツ外傷・障害の評価について、自分のやり方を書きました。学生や駆け出しのアスレティックトレーナーさん達の役に立てばと思います。
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記事一覧

スポーツ外傷・障害の評価 まとめ編

こんにちは、でぐのぶ(@Degunobu)です! ついに評価の話も最後のまとめです。 ここまで読んでくれている皆さんに心から感謝しています。読まれてなかったらきっと続かなかったです。 最後のまとめ編ではここまでの総まとめと、気を付けるポイントを紹介します。 評価の流れHOPSの流れに沿って、問診→視診→触診→ROM→スペシャルテストで行います。 ここまでのプロセスをきちんと行っていれば、概論編にあった下記の表の「現在の状態」の欄がかなりしっかりと埋まっていると思います。

スポーツ外傷・障害の評価 スペシャルテスト編

こんにちは、でぐのぶ(@Degunobu)です! 前回のROM編に続いて今回はスペシャルテスト編です! ここまで読んできてくれているなら、もうあなたの評価はかなり機械化されたプロセスになっていることでしょう!! スペシャルテストはほぼ最後の確認のような存在だと僕は考えています。 ですが! スペシャルテストが下手だとやはり結果に差異が生じてしまいます。 また、よく聞くけど感度や特異性って何?どういうことなの?という人もいると思います。 ですので前半はスペシャルテスト上達

スポーツ外傷・障害の評価 ROM編

こんにちは、でぐのぶ(@Degunobu)です! 前回の視診・触診編に続いて今回はROM編です。 残すところ、ROM、スペシャルテスト、まとめと折り返してきました。 ROM基礎ROM編はかなりロジカルです!法則さえわかれば簡単です! ROMのポイントは制限の理由を考えることです。制限や痛みが出る理由を考えればおのずと損傷している組織が何か予想できるはずです。 まず基本ですが自動(Active、以下AROM)、他動(Passive、以下PROM)、抵抗(Resisted、

スポーツ外傷・障害の評価 視診・触診編

こんにちは、でぐのぶ(@Degunobu)です! 前回の問診編に続いて今回は視診・触診編です。 視診で何を見ているか腫れや変色である炎症の5大兆候はもちろんですが、そこから一歩踏み込んでもう少し僕が観察するポイントをお伝えします。 ・変形 変形がある場合は骨折や脱臼が疑われるので、もうサイドラインやトレーナールームでは対処できず、病院に送る必要がある場合がほとんどです。 patellar fractureと画像検索すると明らかに異常事態が起こっている画像が見れます。

スポーツ外傷・障害の評価 問診編

こんにちは、でぐのぶ(@Degunobu)です! 前回の概論編に続いて、今回からは細かい内容を見ていきましょう。 問診とは本当に問診は重要で、僕の中ではぶっちゃけ問診だけでほとんど外傷・障害の評価は終わります。そのため問診編が一番長いです笑。 それだけ多くの情報を集めることができるのが問診になります。 問診ではありったけの情報を集めて、どんな怪我の可能性があるのかをまず考えます。評価は消去法なので、そこから削っていく感じですかね。 問診の基本は5W1Hです。(Why

スポーツ外傷・障害の評価 概論

こんにちは、でぐのぶ(@Degunobu)です! 最近はめっきりパーソナルトレーナーをしている私ですが、バックグラウンドの米国のアスレティックトレーナー(ATC)を生かして、外傷・障害の評価についての考えを紹介します。 概論、問診、視診・触診、可動域、スペシャルテスト、まとめ、と6項目に分けていこうと思うので、良ければ他の投稿も見ていただけると幸いです。 ※ここで注意というか大前提ですが、我々アスレティックトレーナーが行うのは評価であって、診断ではありません。 ここを