優しさの話

 多くの人が子どもの頃に、「人には優しくしないといけないよ」と教わります。その時点では、優しいとは何かが、よくわからないままです。日頃の体験を通して、落とし物を拾ってあげたら優しい、泣いている友達を慰めたら優しい、といった具合に覚えていきます。優しさに関わらず、人は言葉の意味をニュアンスで感じ取っていくのです。

 もしも、そんな貴方の優しさが、誰かにとって結果的に良い意味をなさなかったら、とても残念ですね。カウンセラーの視点から、優しさの使い方について深い理解が得られるようにお話しします。

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