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ヘンコ

 先日、とある女性専用フィットネスの体験に行った。
iPadで、いかにそのジムが優れているか説明するビデオを見せられて、
「どうですか」と感想を聞かれて、
「そのとおりなんでしょうね」とひねくれた答を言う。


 そのジムの決まりらしいが、
私のことを名字ではなく、下の名前で呼んでいるので、
話や体験の合間に「それはなにか理由があるのですか」
と聞いてしまった。

 
 スタッフの説明によると、女性は姓が変わるので、
ずっと変わらない名前を呼ぶことで、
個人を尊重したいということらしい。


「気になりますか」と聞かれたので、
「正直少し抵抗がありました」とは伝えた。

 でも嫌なら最初から、「なんか抵抗あるんですけど」と言えば良い。
「名字で呼んでください」と言えばいいのだ。
それを「いや、なんか理由があるのかと思って」とか、
なんだか中途半端。

 理解ある人のフリしているなあと思った。
ひねくれていないか。

 なんか最近、自分が変と思う。どうも自分が理屈っぽい人になっていると感じる。

 もしくは、自分はこんなこと知っているという「エラそう人間」

 もしくはこだわりが強い人。
どうでもいいことが気になる。
気になると聞いてしまう。言ってしまう。

 もしくは「私はこう思う」と思うのは良いが、
上から見てしまう「上から目線人間」

 今は仕事をしていないので、夫しか相手にしてもらえないが、
テレビとか新聞とかの話題に
「これ知っている!」とか、「こんなこと前にやっていた」と知識や経験をひけらかす。

 

 最近、そんな人間になっているような気がする。

 夫に、「そんなことない?」と聞いてみたら、
「そうやなあ」と、ちょっとそんなとこあるかも、というような返事だった。


 まあ、元から少し、関西弁で言うところの「ヘンコ」
つまり、偏屈ではあるけどね。素直じゃない。へそ曲がり。

 
 ヘンコオヤジ、ならぬヘンコババア。

あはは。自分で言ってしまった。



 これはリタイア症候群でもあると思う。
人から認められることが少なくなっているから。

 承認欲求が人一倍強い私。
そうよ、自分のこと、こんなふうに自虐的に言いながら、
でも、誰かに認めてもらいたいんだよね。

 
 だから、素直じゃないんだって。

 今、気がついた。
書いたから気がついた。
 気がつかせてくれてありがとう。
(これを読んでくれている人に)



 



(見出し画像は、私の好きな近所の風景)

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