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SmartHRにPMとして入社して1ヶ月が経ちました

こんにちは、松栄です。寒いですがみなさまお元気ですか。私はお正月に食べたお餅が美味しすぎて、せっかく全部なくなったのに追加で買ってしまいました。ずっと家にいると間食がエンドレスですね。

さて、SmartHRに入社して1ヶ月が経ったので、SmartHRってどう?を書いてみたいと思います。ちなみに私はProduct Managerで、人材マネジメントのプロダクトを担当しています。

(※ TOPの画像は入社後初の全社キックオフお楽しみBOXです。お家に届きました!)

1)入社して感じたこと

正直、入社前後でのギャップはほぼありませんでした。どこの会社に行っても蓋を開いてみて知る難点が大なり小なりあるものだと思っていたので、逆に驚いてしまいました。難点のなさを支える素晴らしい仕組みが多々あることを発見し、「これがSmartHR社の強さか…」と震えたのでそのあたりを書いてみます。

全員を一定レベルまで持っていく仕組みがある

入社してまず圧倒的な充実度のオンボーディングに出会いました。いろいろな方が、ツール、基本知識、制度、各部署の詳細などを、資料を使って入れ代わり立ち代わり教えてくれます。数えてみたところ、出てきてくれた方はなんと約30人!

録画でなく、CXOやVPであってもリアルタイムに登場して話してくれるので「毎月これを?どれだけコストかけてるの…?(震」と思いましたが、全部終わった今から考えると、それに値する価値があったなと思います。

明示的な情報に加えて、オリエンで伝えられたことは、以下のことだと感じています。

・役職はただの役割で偉いんじゃなくみんな対等、気軽に話していい
・SmartHRは本当に情報がオープンなのでほぼ何でも知ることができる
・誰しもわからないことはあるもの、いくらでも聞いていい
・「教えてください」を、みんながとても歓迎している
・みんなわからなかったところから学習して今がある
・私たちは入社してくれたあなた方をとても大切に思っている

つまり、学習する組織の土台を、カルチャーを、入社者に教えてくれます。

加えて、slackで絵文字を使ってワイワイするやり方を自然と身につけさせてくれ、心理的な安全性を担保してくれます(何を質問しても褒めてもらえる、間違えても忘れても「大丈夫だよ」スタンプ押してくれる等)。いつの間にか同期チャンネルでもみんな絵文字で会話していて「あーすごいな」と思いました。

また同時に、社内ドキュメントにも驚きました。「今さら聞けない」と枕詞をつけてしまいそうな、基本から教えてくれるわかりやすい記事が山ほどありました。一つ一つのドキュメントが丁寧かつ整理されていて、「一人ひとりがやさしく誰かのためにドキュメントを書いている」ことがわかります。

スタートアップというと「自分で学べ」「伸びるやつは伸びる」と言われることも多く、学びが丁寧に提供される環境ではありません。ただ一方で、従業員のなかで、ミッションや方針、連携に関わる概念の理解度にムラがあると、会社として伝えたいことの伝わり方にもムラができます。従業員数が増えていけば行くほどこれはクリティカルな問題になります。

SmartHRは新入社員全員を、全科目レベル5にしてから現場に送り出すようになっている、と感じます。だからこそバリューの「自律駆動」がちゃんと回るようになっているのだなぁと。

(ちなみに私がオリエンで好きだった会は、ファイナンスとロビイングです。こんなところまでやさしく教えてくれるんだ!と感動しました。)

特定の人のみに注目を集めない仕組み

2つめにいきましょう。私の今までの経験ではほぼ、全社向け定例、大規模mtgなど大人数が出席する会ではいつも同じ人が話していました。つまり、社長やVP、事業責任者、部門長、マネージャーなど、いわゆる肩書を持っている方々です。

それがSmartHRでは、様々な会で様々な人が出てきます。いちメンバーがペロッと出てきてちょっと話し、どんどん発言者が代わっていくなど普通です。逆に言えば、特定の役職者ばかりがしゃべっている、という印象がありません。

何らか重要なことについて発表する人がいつも同じ構造は、無意識に「あなたは話し手=リードする人」「あなたは聞き手=言われたことに従う人」の構造を作ってしまいがちです。聞くだけの人の当事者意識や主体性を育むのはなかなか難しいものです。

ですがみんなが発言者の立場を経験することで、話し手がどんな気持ちで話すのか理解しますし、話せないといけないので、関連する様々な事柄への理解度も上がります。

誰もがスポットライトを浴びられ、誰もが自分の役割でリードする人であることが、実態として伝わる仕組みがあるんだなぁすごいなぁと感じました。

組織の重力が適切に分散されている

3つめです。これも少し似た話にはなりますが、私はどこの組織でもその組織特有の「重力」があると思っています。

例えば、社長が強くトップダウンの会社では、みんながいつも社長の意向を気にします。「これを社長はどう思うだろうか」「この施策は良いと思うけど社長は好まなそうだな」「社長が言えばひっくり返っちゃうだろうしな」…まぁあるあるだなと思います。

重力の向き先が社長や役職者の会社もあれば、古株の人の場合も、派閥の場合も、身近なところでは人当たりがキツイ人の場合もあるかなと思います。

重力の強さもピンキリと思いますが、重力の強い環境では、例えばどれだけ「コトに向き合おう!」と言っていても、「コトよりもヒトに向いている」状態を発生させてしまいます。だってヒトを向かないとコトが進まなかったりひっくり返ったりしてしまうのですから。

SmartHR社には、組織の重力がほぼない、と感じました。周りを見ても、特定の誰かの意向を気にしている様子がない。もちろん個人・チーム単位では誰かを気にしている場合もあるでしょうが、小さな小さな個別のベクトルで、適度に分散しています。だから、純粋に自分の携わっている「コト」に集中できます

これは私の予想ですが、いわゆる役職者の人たちが「自分は偉い」「偉い人として扱われたい」みたいな虚栄心をあまり持っていないのではないかと感じています。あるVPが「こういうポジションはみんなで交代していったらいいんじゃない?」と言っていたほどです。

仕事をする上で、本質的に考えるべきことは、顧客のことであり事業のことであるべきです。無駄なところに労力をさかずに、やるべきことに打ち込める環境はとても素晴らしいなぁと思いました。

2)PMとして見るSmartHR

もはや長くなってしまったのですが、PMとしてどうなの?も少し触れておきたいと思います。私のnoteを見に来てくれる人はPMの方が多いだろうと予想して。

いちPMとして立ちながらダイナミックなことができる環境

従業員数が数百人を超えたり、PMの数が多くなると、基本的にはPMも階層ができる場合が多いと思っています。そうすると、上位PMが方針を決めて、メンバーPMがそれを実行する、という構図ができやすくなります。

この場合のメンバーPMが「裁量を持てるようになりたい」「自分はプロダクトマネジメントをしていると言えるのか」「もっと小さいスタートアップに行ったほうがいいのでは」的なお悩みを抱えてしまうのは、まぁあるあるかなと感じています。

SmartHRは、VPのadachiさんが上位PMの状態ではあるけれど、adachiさんが考えて他のPMが実行する構図はありません。それぞれのPMが自分のプロダクトや機能を持って、自分でプロダクトビジョンや戦略や施策を考えて実行しています。adachiさんは壁打ち相手で、決める権利はそれぞれのPMにあります。

「この企業規模でこれができるの、稀有!!!!!」

と素直に思いました。わざわざ小さいスタートアップに行かなくても、VPなど狭き門を突破できるまで我慢しなくても、やりたいことができてしまいます。

企業規模や事業、プロダクトが大きくなれば、そこから生み出せる社会的インパクトも大きくなります。また、使えるアセットが増え、取れる戦略の幅も広がり大きな挑戦もできます。この側面も持つSmartHRのPM。

大きなアセットを持ちながら、いちPMとして裁量を持って立てて、自分より視座の高いadachiさんに壁打ちし放題という、なんて幸せな環境なんだと感じています。

一定経験のあるPMに向いている場所

SmartHRが挑んでいるマーケットの戦いは簡単ではありません。後発の他社プロダクトの追い上げも激しいですし、お隣の領域の強いプレイヤーがどんどん侵食してきています。

また、SmartHR自体も労務プロダクトだけでなく、多数のプロダクト群を持ち、表に出ていない施策も多々あります。いかに連携するか、相乗効果を生み出すために何をすべきか、全社で見た場合に今を優先して何に投資すべきか。考えることは山ほどあり、難易度が高いです。

けれども同時に、SmartHRにはPMMがいます。彼ら彼女らが例えばマーケティングやセールスとの連携、営業資料や案内方法の整備、プライシング、調査など、様々なことを担ってくれます。

PMは幅広いことを統括してこそ、と言ったりもしますが、実際には雑務や社内調整・連携に追われて、プロダクトマネジメント自体に全く時間が割けていないことが多々あります。SmartHRでPMをやる場合は、その負荷がかなり軽減されて、本来時間を割くべきところに打ち込めます。思い切りプロダクトに向き合える環境が手に入ります。

私はPMとして一通りの業務を一度は経験しておいた方がいいと思う派なので、まだPMになりたてであれば、もうちょっと業務の幅が広い環境の方がいいよと言うかもしれません。けれど、「もう一通り経験したから、PMとしての能力をちゃんと伸ばしたい」と思う人にはとっておきの場所だと感じています。


さて、振り返ってみると褒めすぎでは…という気持ちが生まれましたw ただ本当に心から良い会社だよ!と言える環境です。もう息切れしてしまったので今日はこの辺で。

またもっと経験を積んで、進めていくうちに見つかった課題についても、いつか書ければ良いなぁと思います。

ということで、最後に恒例のものも置いておきます。私としゃべりたいよ〜というPM、エンジニア、デザイナーなどなどの方々がいらっしゃったら、お気軽にTwitter(@deka_wanwan)にDMもどうぞ。では!


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