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呉服チェーン店が苦手な話

突然ですがみなさんは和服は好きですか。
わたしは好きです。

元々自身がライトな歴女であったこと。歴史モノのゲームが好きだったこと。レトロモダンなものが好きだったこと。武将隊を追いかけていたこと、などがキッカケで「じぶんで着物を着てみたい」と思うようになり、数年前より着物を着るようになりました。着付けなどは独学で学び、リサイクル着物や親戚からのお下がりを使い、和洋コーデを自由に着て楽しんでいます。

一番最初はネットショップから

一番最初はネットショップで着物一式を揃えました。
北欧柄っぽい、おうちでも気軽に洗える生成りの着物です。

どうしてネットショップを選んだかというと、

1、元々対面が苦手であること
2、呉服屋は敷居が高いイメージがある
3、過去、店頭で和小物見てるだけで粘着された
4、ひとまず安価なものから始めたい(店頭だと高いもの買わされそう)

以上の理由からです。
ネットなら好きなだけ時間かけて好きな柄や金額など吟味して選べるし、気持ちがとにかく楽だからです。最低限何が必要かはネットで調べて購入しました。

通販では質感がわからない

ネットショップには和服洋服構わず、共通するいくつかのデメリットがあります。

1、布の厚さや質感が分からない
2、試着ができない
3、色味が写真と違っている場合がある

などでしょうか。着物を何度かネットで購入しましたが、サイズ展開のあるものでワンサイズ大きくてサイズ選び間違ったな、なんてこともありました。

実店舗でのメリット

1、質感などを確認して選べる
2、試着が出来る場合もある
3、似合う色・柄など見立ててもらえる
4、着方や合わせ方などのアドバイスがもらえる

実店舗で実際、自分がよかったな と思ったのは3番と4番でしょうか。
当時、周りに和装に詳しい人も特におらず、独学ではわからないこともあったので、その辺は大変助かりました。
また、お店によっては着物でお出かけするなどのイベントを催したりしているところもあるようなので、参加すれば近場で共通の趣味を持つ知り合いが出来たりするかもしれませんね。

実店舗でのデメリット

さて、ここからが表題にありました本題です。

1、店頭で小物見ているだけで声かけられる
2、めっちゃ粘着される
3、なぜだか個人情報書かされそうになる
4、格式だマナーを押し付けてくる
5、初回来店で高い着物や帯をローン組んで買わせようとしてくる

もちろん、お店によって違うと思います。ふ●ふさんなんかは普通のお洋服屋さんみたいにわりと自由に見られますもんね。上記の特徴は、本来ならば一番敷居の低そうな、入りやすそうな、ショッピングモールに入っている呉服チェーン店に多く見受けられるかと思います。

とにかく粘着がすごい

多くの呉服チェーン店ではとにかく声をかけられて粘着されます
帯なんかぶったまげるくらい高いものもありますからね、うかつに触るんじゃねえよって意味合いもあるのでしょうか…?でもハイブランドのお店って基本わりとある程度のものは自由に見せてくれるし、そうではなさそうかな。
店頭に並んでる和小物ちょっと見ようかな、なんて思って近づこうとすると即座に声をかけられる。どこぞの石鹸屋さんよりすばやく、しつこいです(でもどこぞの石鹸屋さんは好きです)。お願いだから静かに見せてくれ。

個人情報を欲しがる

無料で作れる会員カード作ると次回から安くなるとか、着物のお手入れなどが無料になるとか、DMを送らせてほしいとか色々言って、彼らは個人情報を書かせたがります。DMくらいまあ構わないか、と思ってある店舗で個人情報書きましたところ、セールのお知らせなどを電話でいただくことなどありました。今、令和ぞ?電話でセールスなんて前時代的すぎてびっくりです…。スマホアプリとか作ろうや…。

お着物マナー

マナーを守ることなどはもちろん大事なことだと思います。
しかし、和装の歴史を紐解いていけば、現在の和装の格式やマナーなどは昭和に入ってから呉服屋さんなどが作っていったものだそうで。日本人の和装離れを助長させていったものだと私は考えています。

私はライブに和装で行ったりするのが好きなのですが、その旨をお店の店員さん(中高年)にチラリと話したところ「コンサートとか行く時は羽織とかを着て行くのがマナーだからきちんとしなきゃダメよ」と強めの口調で言われました。これは私と店員さんの「ライブ」「コンサート」の見解の違いから出た言葉だったのですが、なんでそんな強めに上から言われなきゃならないんだ。とイラッとしました。

自分自身、物の始末があまり良くないこと、普段着・お遊び着として着ることが多いのでポリエステルや家で洗える着物のが安価でもあるし自分個人としては扱いやすくて好きなのですが、絹の良いもの1枚持っておくと良いともゴリ押しされました。もちろん言っていることは理解できるけど、価値観も用途も人それぞれなんでそういうのも押し付けないで欲しい。

ただ小物を買いにきただけだったのに


初回来店で高い着物や帯をすすめてくるお店、とても多いです。


これが一番許せないし、私が実店舗−とりわけ、ショッピングモールに入っているようなチェーン展開している呉服屋さん−を苦手とする敬遠する原因です。

私が着物を見にきた、帯を見にきたというのならまだ分かります。それならば「ちょっと値が張りますけどこういうのもありますよ」ってすすめられるのも納得します。
しかし、私はただ和装小物を買いにきただけです。
それなのに、なぜだか世間話から「見るだけでいい。見てもらいたいのですけど」と言って高い帯や着物を見せられます。バンバン、色んなものを見せられます。情報量が多く、頭がパンクしかけそうになった頃、決まって店員さんはこう言い始めます。

お仕立て込みです。帯にコレとコレとコレつけます。本来この金額だけど今ならこれくらい。それでもちょっと大きい金額だと思うので、分割で月々これくらい。今なら金利手数料無料です。

結局売りつけてません???

さっき見るだけでいいって言ったじゃないですか…

これは複数の異なる店舗でやられました。売りつけモードの不穏な空気はもちろん察していましたが、話のネタになりそうだなあ、色んな意味で面白そうだしなあ、目の保養にもなるしいっか、と思って最後まで話聞いたらば、いずれも同じような結末に巡りつきました。
どのお店でも、元値が高いものだと100万くらいというものを、“今日ならば” 半値・半値以下にまけると言って、月々1万前後の分割払いですすめてきました。金利手数料無料とかジャ●ネットかよ。

あちらさんもお仕事ですから仕方ないとは思うんですけど、初回来店の、しかも小物買いに来ただけの客に30〜40万の商品勧めるってすごい心臓してますよね。心臓に毛が生えてるとかいうレベルじゃないと思います。セメントでガッチガチに固めてあるんじゃないですかね。私もサービス業に従事してますけど、私には絶対にできない芸当です。

結局落ち着いたのは通販とリサイクルショップ

そういった訳で、私は呉服チェーン店が大変苦手です。

最近はもっぱらネット通販と、リサイクルショップで掘り出し物を見つけることに精を出しています。リサイクル品だと、樟脳の臭いとかね、きついものありますけれども。あとリサイクル品は安価だし、仮に汚してしまったとしても諦めがつきやすい。それから、店員さんが話しかけて粘着してくることはほとんどないし、じっくり選ぶことができるので私にはとても都合が良いです。

いつかは仕立てた着物を

じぶんと相性の良いお店に出会えたら、
いつかはやっぱり自分用に仕立てした着物が欲しいです。
高くなんてなくて良いのです。洗える着物とかで全然構わないですので、ジャストフィットのお気に入りの1枚を仕立てることが出来ればなあと最近思います。

久しぶりに始める創作活動費用に充てさせていただきたいと思います。