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反省と、ありったけの感謝を。

なんだかぽやぽやと毎日を過ごしているうちに、一年が終わろうとしていて呆然とする。じぶんの歳を顧みると、そんなことをしている場合ではないと、毎年、この時期になると猛省するが、進歩がないことはなはだしい。

それでも、noteをはじめて2年、少しくらいは進歩があったかも。

一番の進歩は、長編を書くことが怖くなくなったこと。
むしろ短編が書けなくなった。
このキャラクターには、こういうエピソードも必要よね。
こういう情景描写も要るよね。
そんなことを考えると、どんどん話が長くなるように。
相変わらずの遅筆で、「一日二千字」を目標にはしているけれど。
二百字すら書けていない日のほうが多い。
「書きたい」物語の筋は前頭葉あたりにぶら下がっているのに、その映像をどう言葉に落とし込めばいいのか、どう表現すれば伝えられるのかで、悶々とする。ただひと言の言葉を探し求めてうろうろしている。
そして、ああ、まだまだだなあ、とため息がもれる。

ことしは、『オールド・クロック・カフェ』と『月獅』に明け暮れた。
まったく嗜好性の異なる物語と文体のあいだを行ったり来たり。
書きやすいのは『オールド・クロック・カフェ』だが、
書いていて楽しいのは『月獅』かもしれない。

進歩をもう一つだけあげるとすれば。
茫洋とではあるが物語全体のストーリーを見通せるようになったことだろうか。プロットを綿密に立ててから書くのが良いことはわかっているが、まだそれはできていない。ただし、なんとなくの大きな流れだけは組み立てられるようにはなった。
でも、まだまだ、遠いなあ。

ことしも、皆さんの旺盛な創作意欲に刺激され、励まされ。
なんとかnoteの海をあっぷあっぷしながらではあるが泳いできた。
なんでそんなに次つぎに書けるの?
どうしてすぐにストーリーを思いつけるの?
noteを開けるたびに刺激が容赦なく私を打つ。
そして、さぼり癖を反省してなんとか一文を捻りだそうともがく。
創作は孤独ではあるけれど、noteのおかげで、皆さんのおかげで
「ひとり」ではないのだと勇気がわく。また「書こう」という勇気が。
私にたくさんの刺激をくださった皆さんに、心からの感謝を。


また、皆さんのおかげで、たくさんの良書にふれ、読書の幅もかくだんに広がった。読書のよろこびを取り戻せた。若いころには、こんな私でもむさぼるように本にかじりついていた時期があった。そのころは単純に「読む」ことを楽しんでいて、小説の続きが知りたくてストーリーを追いかけていた。
だが、今は「書く」という視点からの発見があり、そのことが読書を重層的にしてくれている。そして、皆さんが薦められる良書は、私がこれまで手にとったことのないものも多く、新たな地平を切り拓いてくれた。
そのことにも、心からの感謝を。

そして、いつもあたたかなコメントをくださり、
拙著を読んでいただき、ほんとうにありがとうございます。
できれば、お一人お一人にお礼を申し上げたいのですが。
この場を借りて、ありったけの感謝を皆様に。
いつもお読みいただき、そして快い刺激をくださり、
ありがとうございました。

ことしも、すてきな出会いがたくさんありました。
そのことにも心から感謝をささげます。

どうぞ明年も、よろしくお願い申し上げます。

年明けは、『月獅』第2幕・第8章「嘆きの山」からスタートいたします。
天卵の双子(シエルとソラ)の成長と危機。
飛べないグリフィンはどうなるのか。
物語りのゆくえをお楽しみいただければ本望です。

では、皆さま佳き年をお迎えくださいませ。

✻ 

タイトル画像は、noteで仲良くしていただいている
hinaさんのお写真をつかわせていただきました。
hinaさんのやわらかな光をまとって、物語性のある写真が、
私は大好きです。
hinaさんの器や季節のうつろいについてのエッセーは、
知識に裏打ちされながら、とても丁寧に描かれていて、
いつも感銘を覚えています。

https://note.com/1753/n/nda18f72e6bc6

この記事の写真もすてきです。

hinaさん、ありがとうございます。
また、来年もよろしくお願いしますね。


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